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台湾・高雄の緑陰で №32 [雑木林の四季]

  台湾より2012年を回顧

                              在台湾・コラムニスト  何 聡明
                                                                               
2012年は台湾の総統選挙に始まり、台湾の本土野党は始めて女性候補を出馬させたものの敗退し、与党中国国民党馬英九政権が中国との統一を目指して着々と駒を進めた年でした。今後本土野党連合がその駒の前進を有効に阻止できなければ、台湾は憂うべき事態に立ち至ると心配しています。中国共産党独裁政権に統一されることに反対する台湾人に尚一層の覚醒と積極的な行動が求められます。
 
同年米国でも大統領選挙があり、オバマ氏が連任を果たし東アジアの安保に力を入れる方向に変化は無いものの、財政の崖ぶちから如何に立ち直るかが米国にとってはより重大な課題になっています。米政府は日米安保には尖閣列島も含まれると声明しましたが、今の米国が西太平洋の守りに日本がより積極的に参与することを望んでいる事は確かです。戦後日本に新憲法を押し付けた米国に付けが廻ってきたようです。
 
一方、経済発展に陰りが見えて来た中国では国家主席の交替が行われ、予定どうりに習近平氏がその座につきましたが、太平洋の覇権を狙う軍部を抑えるのか、掻き立てるのかに環太平洋諸国は注意を払っています。貧困と内戦、そして文化革命から立ち直りつつある今の中国は、汲々として強大な軍事力を蓄えており、過去軍事力を誇ってヨーロッパで第二次世界大戦を起こした旧ナチスドイツと、同じく軍事力を備えて太平洋戦争に突入した旧日本帝国に相似していると私は考えます。其れは武力を身につけた個人または国家が或る目的の為に自己の武技を試したくなる心理を中国も持つようになるのではないかと心配しています。中国の今後の動きは世界の平和を左右するでしょう。
 
北朝鮮では若年のリーダが万世一系の王座につき、長距離ミサイルの発射に成功しましたが、人民が貧困に陥っているにも拘わらず、不断に軍事力の増強を計るあの国の行方は図りかねます。中国が韓国、日本と米国に対抗する為に放っている軍用犬的な存在ですが、この犬が暴走をすると中国はある程度の制御をしていますが、仮に核兵器を持った後の北鮮を制御できるか否かは不明です。
 
韓国では初の女総統が誕生しました。母は北朝鮮の刺客に暗殺され、母亡き後は母の代わりに総統である父を補佐し、父が1979年に暗殺された後は政界より身を潜めていましたが、1990年代に国会議員に当選後は韓国の国政に関与を続けた女性、苦難の道を歩んだミヤンマのスーチ女史と並び称されてよいと思います。その韓国がこれから中国、北朝鮮と日本にどう向き合うかに注目しましょう。
 
12月に日本でも政権の交替がありました。強い日本を造ろうという阿部さんの目標に私は賛成します。戦後、米国主導で作られた新日本憲法を守り続けた日本は目まぐるしい経済復興を果たし豊かで平和な国になりましたが、世界最強の経済力と軍事力を持つ米国の核傘の保護の下で多くの日本人は平和ボケをしました。1990年代初期まではそれでよかったのですが、其の後、米国の国力に衰えが目立つようになり、中国の急速な興起に伴って、今や米国としてはどうしても日本が自力で国家の安全と西太平洋の共同防衛に力を出して欲しい時代に至っているのです。軍国日本と平和ボケの日本は両極でした。これからの日本はその両極の中道を歩むべきだと思います。安部首相が唱える現在より「強い日本造り」に期待をします。其れは日本有っての台湾、台湾有っての日本の思考にも繋がります。フィリピンでさえ南シナ海の領有を強引な行動で主張する中国を阻止できる強い日本と手を取ることを願っています。
 
大阪の維新の会と東京の自民党は昔日の関西の豊臣家と関東の徳川家を思わさせます。でも維新の会は何れは自民党と連盟をすると思います。中国や台湾の統一派の連中は安部政権は極右派だと決め付けていますが、覇権を狙わず自国の領土を守る日本が極右であれば、太平洋の覇権を狙う中国こそが極右ではないのか、更に共産党独裁国でもあれば中国は極左と極右のミックスでしょう。自己の生業を他人ごとのように批判するのは支那人古来の悪習です。
 
2013年の世界で何事が起るかは知るべくもありませんが、往年の如く平和を願う人たちと願わない人たちの間で、冷たい争いと熱い争いに終始するに違いありません。                       


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