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パリ・くらしと彩りの手帖 №136 [雑木林の四季]

マクロン登場から一年のフランスの今

              在パリ・ジャーナリスト  嘉野ミサワ

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 フランスに突如現われた政治家のエマニュエルマクロンはこの国全ての構図を変えてしまったようだ。優秀な若者として大統領宮殿で働いていたこの人物が数年後には大蔵大臣となって君臨し、そしてあっというまにフランスの大統領になってしまったのである。20数歳年上という婦人も全くこの大統領にとってなくてはならない人ということである。そしてアメリカの大統領が、大統領となってはじめて一国の代表である人物を招待したのがこのフランスの若い大統領だというのだ。それを聞いているフランス人がまづ驚いたのである。若くて気軽だったからではないはずだ。それでもやっぱり今はもう彼も40歳に入った事だろう。そして今そのときのマクロンは大統領どうしのがっしりと組まれたなかで、英語のスピーチをし、ニュースでは、韓国、北朝鮮の核実験ストップの約束、オリンピックと言うスポーツの美名につられていろいろと進展していったり、その後ずさりをしたりで、ほんとうにそのときが来るまではどうなって行くのかわからないといっても良いだろう。とくに日本人の拉致事件の結末は段々と遠のいていくような気さえするものだ。何処の国でも自分達の利益を求めて行動するのは当然のことだろうが、それでも物にはやっぱり程度と言うものがあるのではないだろうか?
 しかし今回突然アメリカの大統領が決めたその大使館のエルサレムへの引っ越しは耳を疑うものだった。パリにある、外国人特派員の役員選挙では異変が起きたのだ。というのはパレスチナ人の数少ない記者の中から一人を名指しで、今回の副会長の席をうけてくれと頼んだのは何と会長と決まったばかりのイスラエル記者だったからだ。長年敵対してきた民族だったのだ。これを拒否しようとしたジャーナリストに対しては、そこに居た全員が何と真剣に勧めたのだ。世界中の会でここまで敵対する国の代表同士が会長と副会長の役をを持つなどと言うことが出来るのは世界でここだけ、私たち自由なプレスの会だけができる事なのだ、世界に誇れることだと言わんばかり話しははずんだ。こうしてみると一年がたち、問題が無ければ2年間それぞれがこの会をを運営していいと言う決まりがあったから、それではまたあと1年続けようということになったのだ。副会長がパレスチナ人のままで。ところが結局はこれを1年やったパレスチナの記者は2年目は 絶対にことわると強くでたのだ。みんなが、この1年の間に特別な事態も起きずホッとしたところで去ろうとしているのだ。。2年目をうけてくれないのかと言う私たちを副会長は拒否した。そしてこう言ったのだ。この過ぎた1年間は、私達同国人の仲間は誰ひとりとして私に口をきく人はいなかった。私にはもうこれ以上の努力はできないと断ったのだ。これで同席した人々にも全て納得がいったのだった。この事を新しい大統領が知っていたかどうかはきいていない。

 さて、ことしのオランジュでは今までi一番大きな資本を出してくれていた銀行が抜けた事で、今年はいつものように二つのオペラが上演出来るかi危ぶまれていたのだが結局は7月はなかなか聞くチャンスの少ないイタリアのオペラ、メフィストフェレス。8月の出し物はあのセセヴィラの理髪師だから、みなさんもおなじみのものだという。これを機にすこし是正しなくてはほかの仕事の都合で労働条件とバランスが取れない、というわけだ。こちらのほうはこれで先ず一段落、一安心という事だ。日本からもどんどんきてほしいものだ。純粋にフランスの文化とはいえないけれどあふれてい4世紀頃のギリシャのすばらしさを味わわせてくれるこのオランジュの劇場で演じられるものはもうすべて魔力がかかっているのだから。日本でも仕事の仕方、、働く時間などのことで、毎日のようにニュースが埋まっている感じだ。今年の初めから、政府は、国鉄の労働者たちとその家族を非常に優遇する古くからの条件をほかの労働と比較できるようなものにすべきと案を練って来たところだ。今年の初めからこの件はつねに政府の案ずるところであり、古くからの特権を失ってはいけないとがんばる関係者や家族の、色々な形のストやプレッションが次から次えと移って行く。国鉄に勤めたら、一生職を失わないことや、家族たちが行楽で汽車に乗る時も無料だったり、すばらしく保護されてやってきたから、この時期特権を失ってはならぬという意見と、それから、ほかの職域と比べてこんな位に保護されているのだから、少し早く譲るべきだ、国鉄の労働はほかと比べてそれほど危険があるわけでは無いのだし、という人々も出てきているのだろう。今年の始めからのこの運動はいまも続いているが、どちらかと言うと、健康な方向で進んでいると言えるのかも知れない。マクロン大統領のもとで産まれた政府の、それぞれの大臣達が、あまりなれないやりくちで進めているにしては綻びをあまり感じないで済むような気さえするのだ。鉄道が引かれたころに、危険な仕事という考えがあったからかも知れないが、そのあと労働者達に、特別な労働条件が与えられて、現在まで来ているのだ。という。いろいろと力づけ、特権をあたえた職業が色々あって、いまはその為には時間を掛けて、無くしていると言って良いのだろうが、これは鉄道が出来、人びとが、老いも若きもヴァカンスに出かけるようになって来てからはいっそうに目立った特権だったから、今少しづつかじ取りをしていると言っても良いのでは無いだろう。
 世界の動きを見ていると、たとえばトランプ大統領が、次々と意見を変えている。一国の運命を背負ってたつ人物としてこんなでいいのだろうかと思ってしまうのはせまいわたしの意見だ。

 今年は、あのひと口に68年と言うようになった1968年の学生運動の事だ。学生運動で、大学が中心で、日本でも東大辺りで、頭に一撃をうけたりした動きがあったと言うが、私たちにして見れば、大学で授業は無いし、ちょうどいい。日本から文楽がパリにきて、日本人はみんなおめかしをして出かけたものを、何かあるといつでも気軽に打てるような姿勢でいる兵隊達の間をかき分けていかなければならず、有名な役者が劇場の責任者だったオデオン座では、学生に気を遣ったスピーチがウケて興奮したのも、その翌朝はその訳者はもう戦場から遠のかされていたのだった。こんな事で、北フランスから慌てて帰国する人びとが続いたのだった。
 あのときから50年経っていると言うのに一体政界は変わっていないのだ。たとえば今回のアメリカ大使館の移転する話にしても、その為には殺される人は出ないだろうか_わたしもそのメンバの一人である外国人記者クラブがあるが、コレは世界の何10カ国からの代表であるできているものjで、そういうのは代表になりたがりやの多いイスラエルの記者が会長になる事はよくある事だ。たとえば日本人はそんんことに余計な時間を使いたくない人や、言葉には問題が無くても避けて通る人の方が多い。イスラエル人はその種の字と人を大事にするし、なにかと賞が出るようなものがあると自分達の民族を選ぶのが常なのだ。でもある時、イスラエル人が会長に選ばれて、そうなるとパレスチナ人に副会長をやって貰いたい。パレスチナが会長では駄目で、そこは先ずイスラエルに鼻をもたせるのだ。こうして、この委員会はとにかく1年を全うした。これらの人々は2年目に選ばれても良いのだ。3年目というのは台のが決まりだ。こうして、委員会は2年目の会長も続けたいイスラエル人が、パレスチナ人を説得にかかった。わたし達は寧ろ意見は無くて、その行方にも好奇心を持っているという訳だった。このときパレスチナ人は頑としてつらぬいた。絶対に引き受けないのである。そして、その理由をみんなの前で説明した。これらのと言うのは、彼がイスラエル人の元で副会長になった事は、特別なことなのである。既にパリで何度か練習してきたら放送局の音楽家達がいいよ、良いよと言ってくれ;るから、またあのオランジュの一の激情、4世紀頃に産まれたあの素晴らしい空間を自由自在に使って酔わせてくれるはずだ。

 さて、ことしの自分の身に起きたことで、いろいろと欠席したり、コンピューターも使えなくなり、思うようなことの出来ない2018年だが、これから少しづつ収まって行けばうれしいが。
 それにしても一度はお約束してしまったセザールの展覧会、、あれだけ有名で、世界中に知られているセザールはいつもいつも沢山の展覧会に出しているのに、彼だけの展覧会と言うものが中々できなかったのはなぜなんだろうと考えてしまった。わたしの夫が、パリ美術学校の生徒だったときに、彼はアトリエの古顔だったから、セーヌ川に近い美術学校を古顔で通していたのだ。そして、フロを浴びたあとに着るタオルの上着をガッチリまとい、威張っていたのだった。いまから考えると懐かしい思い出だ。そのうちにあの親指を何メートルかに引き伸ばして見たり、自動車をつぶして象ってみたり、やりたい事をやって来たものだと思う。こういう人達が新しいものをどんどんつくり、創造していく限り、パリでは退屈する暇はないのだ。
 このなかでのマクロンの仕事にはいろいろの要素があって、いろいろと新発見をさせてくれる。ヨーロッパに関する決議にはドイツと共にしっかりと下基礎を固める。ほかの事ではそれこそ色々な物があるが、彼の決定はそのなかでいつも良い選択のように思える。この人が全能力ではないにしても、そのときの一番よい選択をしているように思えるのだ。ひょっとするとファーストレデイーーの影響もあるのかも知れないが、それは大変結構な事なのだろう。それでもやっぱり若い人々がマクロンの政治に待ったをかけるしるしが出た所。このあたりで、やっぱりそう、マクロンはと言いたい所だ。


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