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台湾・高雄の緑陰で №72 [雑木林の四季]

          日本のカタカナ外語について

           在台湾・コラムニスト  何 聡明

 私は特に日本語が段々カタカナ英語化しているのではないかと心配している。カタカナは英語だけではなくフランス、スペイン、ドイツ、其の他外語にも使われているが、英語は最多であろう。
 戦前より外人の姓名、外国名、地名や常用されていたポルトガル語の「パン」、オランダ語の「ガラス」などのカタカナ外語が使われていたので珍しくない。戦後日本がアメリカに一時統治されたあと、本土で英語の学習が進み、又多くの日本人が欧米へ留学や駐在などで、英語の堪能な人が増えた事はたしかであるが、日本人全てが英語通であるとは考えられない。それなのに、カタカナ英語の数が増え続けているのである。だが、カタカナ英語で発音しても正確に相手に通じるとは限らない。たとえば、英語のLast(最後) とRust(錆び)はカタカナでは同じくラストと書かれる。カタカナにはLとRを分別する字音がないからである。また、tool と twoはカタカナでそれぞれツールとツーと書かれるが、英語の“to”を正確に書けるカタカナがまだ考案されていないからである。文部省はカタカナ外語の未解決問題を早急に解決しなければならないのではと考える。

 数日前、Yahoo日本文版で「金正恩氏がシンガポールに行かない理由」の下記評論を読んだ。其のなかでカタカナ英語のある部分だけを取り出してみた。

 「金委員長にとって最大の関心事は、移動途中も含めて「シンガポールは安全なのか?」ということのはずだ。相手はアメリカでありトランプだ。あらゆる選択肢はテーブル(机)に載っており、その中には北朝鮮内に特殊部隊を送り込み金委員長の首を取る「斬首作戦」や、核関連施設を精密爆撃するサージカル・ストライク(surgical strike=外科手術的攻撃)」などが含まれていることは公然の秘密だ。
  北朝鮮は警備に必要な機材を運ぶ輸送力は全く不十分だし第三国からレンタル(rental=賃貸)する手はある、特殊車両やヘリ(helicopter)を運べたとして万一の事態に対応するためのリハーサル(rehearsal=予演)をやっている余裕もない。
  一方のアメリカは1990年以降、シンガポールとの合意に基づいてチャンギ海軍基地を使用している。米空母の寄港も珍しくなく、シーレーン(sea lane=常用航路)防衛の拠点であり準同盟国でもあるシンガポールとその周辺の軍事情報は着実に蓄積されている。基地からシンガポール中心部まではせいぜい20km。海軍特殊部隊などが強襲作戦を行うための準備を秘密裏に整え、いざという時のためにスタンバイ(stand by=待機)は容易だ。
  首脳警備という観点からすれば、北朝鮮にとってシンガポールは完全アウェー(away=遠く)と言って間違いない。首脳会談が不調に終われば、新たなエスカレーション(escalation=拡大)は避けられない。ここでテイク・チャンス(take chance=やってみる)の決断が絶対ないとは言い切れないだろう。少なくとも金委員長がそう考えたとしても不思議ではない。

 この評論のなかで「ヘリ」と「スタンバイ」だけは字母数において英語より少なく、その他はすべて多い。カタカナ字数を短くするためには、ヘリの様に、スマホ(smart phone),パソコン(personal computer),アメフット(American football)などが使われているが、その言葉の意味を説明をしないと外国人は頭を傾げる。
 常用漢字と平仮名で翻訳すれば短い字母数で表現できるのに、長ったらしいカタカナ英語で字数をふやすのはいかがなものかと私は考えるのである。台湾人の要らぬお節介だと言われることを覚悟してこの文を綴った。

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