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日めくり汀女俳句Ⅱ №12 [ことだま五七五]

二月一日~二月三日
  
           俳句  中村汀女・文  中村一枝

二月一日
布団(ふとん)の襟(えり)に睫毛(まつげ)こすりて覚め居たり
             『汀女句集』 布団=冬
 大正二年、汀女十三歳、県立高女(現第一高)に入学する。江津湖の土手沿いに水前寺公園に出て、軽便鉄道で通う。好奇心いっぱいで何もかもが心を躍らせる。
 図書館で本を借りるのを覚え、手当たり次第乱読した。そのころの汀女は俳句は関心外、芭蕉など辛気(しんき)臭いおじいさんくらいにしか思っていない。翻訳物、特に戯曲に熱中した。当時の訳者、森鴎外、坪内造逢、坪内士行、中村星湖、茅野粛々といったそうそうたる名前が並ぶ。汀女の目を開かせる一端となる。

二月二日
うき草のよする汀(みぎわ)や阿蘇は雪
                『春雪』 雪=冬
 汀女が書いたらしい古いノートを見たことがある。汀女の没後、生家の二階の奥から出てきたということだった。女学生とは思えぬ達筆の走り書きは戯曲や翻訳の引き写しが多かった。
 ゴールズワージ、バンキン、スタンレーホートンといった人たちは十九世紀終わりから二十世紀初めにかけて社会の改革や婦人の地位向上に影響を与えた戯曲を書いている。
 汀女が特に興味を持ったらしいのがホートンの「村の祭」、ハンキンの「醒めたる女」。私はその本を探して歩いた。

二月三日
福豆をわかちあひたり後知らず
              『紅白梅』 福豆=冬
 子供の小さい時は甲高い冴えた声が、豆まきの主役にうってつけで、年中行事の一つであった。老人世帯になってみると、おばあさんが近隣に気兼ねしいしい、「鬼は外、福は内」としょぼしょぼ言っても、福はおろか、鬼だってこない気がする。
 わが家の愛犬アこ、六歳のピーグル犬は食べ物に目がない。アニにとって節分の次の日は目が回る忙しさだ。あっちの角、こっちの小路、思わぬ所に豆が落ちている。鼻をひくひく目を輝かせ、獲物にダッシュする犬と綱を引く私、立春の朝の風景。

『日めくり汀女俳句』邑書林


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草木塔~種田山頭火 №19 [ことだま五七五]

行乞途上 1

                  俳人  種田山頭火

 松風すずしく人も食べ馬も食べ

 けふもいちにち風をあるいてきた

 何が何やらみんな咲いてゐる

 あるけばきんぽうげすわればきんぽうげ

 あざみあざやかなあさのあめあがり

 うつむいて石ころばかり

 若葉のしづくで笠のしづくで



『草木塔』 青空文庫


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読む「ラジオ万能川柳」プレミアム №42 [ことだま五七五]

              読む「ラジオ万能川柳」プレミアム☆6月6日、13日放送分

               川柳家・コピーライター  水野タケシ

川柳家・水野タケシがパーソナリティーをつとめる、読んで楽しむ・聴いて楽しむ・創って楽しむ。エフエムさがみの「ラジオ万能川柳」、○2018年6月6日放送分の内容です。

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あさひろさんからキツ~~イ一撃!!

ラジオ万能川柳」は、エフエムさがみの朝の顔、竹中通義さん(柳名・あさひろ)がキャスターをつとめる情報番組「モーニングワイド」で、毎週水曜日9時5分から放送しています。
エフエムさがみ「ラジオ万能川柳」のホームページは、こちらから
http://fm839.com/program/p00000281 
放送の音源は……https://youtu.be/sg9zV5aznts 

【質問】
私はまだ句を作り始めて8カ月ほどの新人です。
先日句会で、中八の字数について意見が分かれたのですが、私にはよく分からなかったので質問します。     (ナナチワワさん)
https://youtu.be/sg9zV5aznts 

【今週の一句】
今週は句の投句がありました!!たくさんのご投句ありがとうございます!!
みなさんの川柳) ◎が秀逸、敬称略)
・アマゾンで「シル川」買って一気読み(模名理座)
・女性から女に変わる犯罪者(キジバト交通)

☆タケシのヒント!
「和歌山のドンファンを詠んだものかどうかは分かりませんが、図らずもタイムリーな一句となりました。謎の死がどう解決するかはわかりませんが、女心のミステリアスを巧みに表現しています。」

・夏までに痩せるつもりで買うビキニ(やんちゃん)
・謝れぬ心のゆがみ顔に出る(龍龍龍)
・6月にモモヒキ履いているんです(恵庭弘)
・蚊帳の中入りたくってアメリカへ(名人・光ターン)
・拡大鏡平たく言えば虫めがね(あまでうす)
・王さんの祝いに選手ホームラン(名人・アキちゃん)
・日大を降格するか東大に(キャサリン)
・サムライと言えば強いと錯覚し(名人・六文銭)
・カワウソやサギも診るのか加計獣医(名人・秦野てっちゃん)
・清志郎ふと口ずさむ雨上がり(爽抜天)
・また一つニュースで知った乖の字を(名人・アンリ)
・逃げ足の祖先飛脚か佐川さま(里山わらび)
・孫リレーたぶん嫁さんちの遺伝(名人・酔とぉよ)
・麻生さん変わってもろていいですよ(初投稿=ナナチワワ)
・自動ドアなんだ都会の電車って(名人・ユリコ)
・無理のあるシナリオいつかボロが出る(マルコ)
・「親方の教え」の口上超いいね(のりりん)
・他の国に払わせ甘い部屋となり(不美子)
・選挙区の人は「へ」の字が好きらしい(名人・どんぶらこ)
・嗚呼やはり結果ありきの不起訴処分(小把瑠都)
・外貨なきゃ板門店でやれば良い(つや姫)
・日大をプロフィールからそっと消し(名人・入り江わに)
・理事長もガードも相撲体型よ(フーマー)
・何者でもない都会に一人立つ(平谷妙子)
・交流戦メタメタに負け夏兆す(パリっ子)
・家政婦は見たぞドンファン謎の謎(鵜野森マコピイ)
・かぜ薬飲むたびなぜか二度寝して(ポテコ)
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・仏だんにきなこあめあげ手を合わす(かたつむり)
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・教育者メモを隠して心捨て(クッピー)
・七光り皆で持ち上げ気味悪い(名人・りっちーz)
・声変わりすごいぞ息子しんのすけ(外科系)
・居酒屋のあちこちに居る憂国の爺(司会者=あさひろ)
        (添削例)あちこちに憂国の爺いる呑み屋

☆あさひろさんのボツのツボ!
「ラジオ万能川柳。145の投句。腑に落ちない・納得できない・もやもや感が残る。そんな心情が句材に反映されるのでしょうか?今週もモリカケ・閣僚・国会関係の句が多数。国を憂う声を発し続けましょう。没の壺『家計簿の酒の字だけがいやに濃い』グランパ。我が家のそれは(雑費)がやけに多いのは何故?」

・田圃から助走も無しに飛べる鳥(あやや)

◎今週の一句女性から女に変わる犯罪者(キジバト交通)
◯2席・謝れぬ心のゆがみ顔に出る(龍龍龍)
◯3席・日大をプロフィールからそっと消し(名人・入り江わに)

【お知らせ】 
このラジオ万能川柳の皆さんのご支援もあり、「いちばんやさしい!楽しい!シルバー川柳入門」、売れ行き好調です!!
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川柳入門の本としては、もうダントツの売れ行きです!ありがとうございます!!
というわけで、お待たせしました!!
来週、川柳や質問をお寄せいただいた方から1名様にサイン入りの入門書をプレゼントさせていただきます。
このために考えた特別のメッセージを添えさせていただきます!!
あくまでも、秀逸の方ではなく、全投稿の中から抽選で2名様ですので、ふだんは聞いているだけの方もふるって応募してください!!

【放送後記】
小雨の中、迷いながら、クロスバイクでスタジオ入りしました。
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これが大正解!!
あたたかい雨が気持ち良いのです!!
シャワードライブ、とでも呼びたいひととき、でした。
シャワーランの言葉があると知ってから少し楽しい雨の日のジョグ  タケシ
                                タケシ拝

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 2018年6月13日放送分の内容です。
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ラジ川名物、かたつむりさんのイラスト。今回は米朝首脳会談!!

 ☆あさひろさんのボツのツボ!
「ラジオ万能川柳。今週はタケシ師匠の最新本「いちばんやさしい!楽しい!シルバー川柳入門」プレゼントという事で、いつもの3割増し189の投句。米朝会談・新幹線殺傷事件・乳児殺害事件の句材多。今週はあさひろもボツに。そこで、あさひろ自ら掘り起し、ボツのボク『ならず者いつの間にやら国賓に』」

「ラジオ万能川柳」は、エフエムさがみの朝の顔、竹中通義さん(柳名・あさひろ)がキャスターをつとめる情報番組「モーニングワイド」で、毎週水曜日9時5分から放送しています。
エフエムさがみ「ラジオ万能川柳」のホームページは、こちらから!
http://fm839.com/program/p00000281 
放送の音源は……https://youtu.be/IUunYgkjMrE 

【質問】
皆様、それぞれ創作・送付された川柳をどのように管理されているのでしょうか。
(パリっ子さん)
https://youtu.be/IUunYgkjMrE 

【今週の一句】
今週は189句の投句がありました!!たくさんのご投句ありがとうございます!!
みなさんの川柳) ◎が秀逸、敬称略)
・父の年超えても未だ迷ってる(名人・グランパ)
・梅雨入りしどうすんねんとストーブが(昔のジョー)
・気がつけば夜も更けてたイッキ読み(重田愛子)
・腹を切る魂消えたこの日本(のみ助)
・動物はわが子を殺めたりしない(名人・春爺)
・洗車して梅雨の晴れ間が土砂降りに(キジバト交通)
・楽しいと顔が大きくなりますね(平谷妙子)
・僕が無視妻はテレビと話し出す(名人・どんぶらこ)
・億万の長者も命ひとつだけ(名人・光ターン)
・引きこもる言い訳いらぬ雨が好き(マルコ)
・シルバーって幾つ位の歳なのか(名人・アンリ)
・金欠も金有りもみな金で死ぬ(東海島田宿)
・女性誌に何故ない男のヘアヌード(不美子)
・理事長の会見とっち早いかなあ(名人・秦野てっちゃん)
・五歳児が書いた「ゆるして」哀れ(大名人・雷作)
・王さんに後期独身励まされ(龍龍龍)
・総理って悪い人かと聞く園児(キャサリン)
・男にも水着審査があっていい(恵庭弘)
・お試しのサプリ後までしつっこい(でんでん虫)
・寂しさを電波で埋める電車内(ナナチワワ)
・勇気ある人はいつでも先に死ぬ(名人・入り江わに)
・シンゾウも大人になれと諭される(爽抜天)
・ひと休み紫陽花の白愛でながら(名人・アキちゃん)
・似合うねと言われ気に入る赤い傘(名人・ユリコ)
・無給でもしがみついてる旨味あり(小把瑠都)
・お隣が殺人犯に見える席(北の夢)
・世界中平和だなんてありえない名人・けんけん)
・結局はどこが出すのか宿泊費(のりりん)
・そうしろと夫言うのでそうしない(名人・荻笑)
・会談の成果で決まるノーベル賞(つや姫)
・飽きちゃった?モリカケ食わぬワイドショー(里山わらび)
・とんなことしたのされたのドンファン氏(名人・酔とぉよ)
・白金に行ってみたいが金ネーゼ(ポテコ)
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・イケメンは傘はささないものらしい(はる)
・愛の字の心が泣くニュース続く(グッピー)(添削例)愛の字の心が泣いているニュース

☆タケシのヒント!
「『もうゆるして』と書き残して亡くなった結愛ちゃんを詠んだ句です。せんりゅうにするにはやや重い事件ですが、愛の字に着目されました。間接表現だけに、作者の想いがしみじみ伝わってきます。」

◎今週の一句愛の字の心が泣いているニュース(クッピー)
◯2席・総理って悪い人かと聞く園児(キャサリン)
○3席・そうしろと夫言うのでそうしない(名人・荻笑)

【お知らせ】 
さあ6月です!!
毎年恒例、「ぬまづ文芸・川柳部門コンクール」絶賛募集中です!!
去年も、ラジセンの常連の方が大賞を受賞したんですね!!
全国公募ですので、ぜひ皆さんチャレンジしてください!!
沼津市の主催なのに、何故に全国公募なのか。
それは、沼津が、井上靖 や若山牧水など著名な文学者たちとのゆかりが深いこと。
そして、当時の市長さんの、「沼津市にとどまらず全国公募にして切磋琢磨して技量を高めよう」
という高い志によるものです。
私が選者を務めています。全国からたくさんのご応募をお待ちしています。
(応募期間)   7月31日(月)当日消印有効
(問い合わせ先) 沼津文化協会『ぬまづ文芸』係( 055-952-6597※平日13時~16時半)か、あるいは、水野タケシブログ「水野タケシの超万能川柳」で情報をチェックしてください。

 【放送後記】
サイン&メッセージ入りの「シルバー川柳入門書」プレゼントにたくさんの川柳&川柳に関する質問ありがとうございました。
ディレクターの三上さんと厳正なる抽選を行った結果、かたつむりさんとあややさんのお二人に決まりました。
ご住所をエフエムさがみ「ラジオ万能川柳」までお願いいたしますね!!
                                 タケシ拝

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水野タケシ(みずの・たけし)
1965年生まれ。コピーライター、川柳家。東京都出身。
ブログ「水野タケシの超万能川柳!!」http://ameblo.jp/takeshi-0719/




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日めくり汀女俳句Ⅱ №11 [ことだま五七五]

一月三十日~一月三十一日

         俳句  中村汀女・文  中村一枝

 一月三十日
寒灯や夜をいよいよの湯のあふれ
              「山粧ふ」 寒灯=冬
 なみなみと湯をたたえた浴槽に身体を沈めた時の満足感、湯舟の端から湯がこぼれていって、大げさに言って王侯気分というのも、満更ではない。風呂というのは、底の方に三十センチたまった湯につかっても決して気分のいいものではない。概して水は多目多目に使った方が気持ちがいい。しかし、節水の立場から言えばそういう水の使い方は一番ムダである。わが家の水道使用量、人数に比して決して少なくない。限りある水を大切に、などという言葉に突き当るとあっ、いけないと思うのだ。水に渇した事のない人間には本当の意味での水の尊さは中々わからない。

一月三十一日
ながれゆく水草もあり冬日暮る
               『春雪』 冬日=冬
「モーパッサンの小説に『水の上』ってあったじゃない。あれ、私好きだった」
 汀女が遠くを見つめるまなざしで言ったことがある。汀女にとって水の上に帰ることはまさに故郷にもどることだったのだ。
 塘(とも・堤)にはいつも父、平四郎専用の釣り舟がつながれていた。最初は舟べりに小さい胸をつけて水中をのぞいた。そのうち平四郎が釣り竿に餌をつけてくれた。「シャンコ、引いてるぞ」引きあげる糸の先には小さいたなごが引っかかった。その日から釣りは汀女の生涯の友となる。

『日めくり汀女俳句』  邑書林


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猿若句会秀句選 №85 [ことだま五七五]

猿若句会特選句集  85 (2018年5月26日)

                     猿若句会会亭  中村 信

海蘿掻く安寿は母を慕ひつつ   丸本 武
大仏の顔なで下ろす青嵐   内野和也
縁側の小のりの皿に猫の舌   花柳小春
踊場でしばし五月を愛でにけり   原 健一
ソーダ水かすかに聞こゆ小さき音   伊藤 理

◆猿若句会五月例会の特選句集です。例によって一句だけの短評から始めます。
[短評]  [海蘿掻く安寿は母を慕ひつつ 武] この句意をまとめるのは難しそうなので、難読季語でも超がつきそうな「海蘿」の解説から先にいきます。「ふのり」と読み「布海苔」とその元となる海藻のことです。ところが布海苔ももしかしたら絶滅季語の候補に入っているかもしれません。要は「布海苔」をつくる海藻が「海蘿」であり、海蘿を採取するのが「海蘿掻く」であり、採取した海藻を保存のために干すのが「海蘿干す」で、「」のいずれも季語(三夏・植物)です。これ以上詳しく解説するのは本末転倒になりそうなので止めます。歳時記または国語辞典で独習してください。さて、掲出句の句意をまとめるのに挑戦です。「海蘿を掻いて(いるのを見て)いると、母を慕いつつ訊ね歩いたあの安寿と厨子王の物語を思い出してしまう。森鴎外の小説『山椒大夫』の世界が身近かに感じてくる」と深読みしました。上五の「海蘿掻く」の意は解かりました。それが続く中七・下五の意とどう響きあっているかが今ひとつ解りにくいようです。森鴎外が小説『山椒大夫』に著す前も、もともとは説教節で語られていたので安寿と厨子王とその母の関係は巷間にもよく知られていました。小説化以降も溝口健二が]映画化、さらには昭和51年にはNHKが少年ドラマシリーズで放映するにおよんで粗筋は多くの人々に知られました。母を恋慕い安寿が唄う歌のせつなさと日本海の海辺の暗いイメージとが中七・下五です。いずれも想像の世界でしたので現実観に乏しく、両者のイメージが重なりにくかったのは否めません。
 超難読季語・絶滅候補季語の「海蘿(布海苔も可)」は実は当日の席題だったのです。席題候補になった時も、この場で作句するにはあまりにも難しすぎるのとの声も多かったのですが、席亭の「たまには難しい季語にも勉強のため挑戦してみよう」の一言で席題に決まった経緯があります。即興作句の場で「海蘿」から「山椒大夫」を思い出し連想を拡げたのは大手柄とみて、甘い点を入れたのをお赦しください。
◆句会での特選以外の秀作・佳作については中村信のホームページ《あ》[ http://saruwakakukai.web.fc2.com]をご覧ください。(ただし、該当欄が一時的に更新不能のため、同「掲示板」投稿欄にて代替しています)


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草木塔~種田山頭火 №18 [ことだま五七五]

或る友に 3

                 俳人  種田』山頭火


  こころすなほに御飯がふいた


  てふてふうらからおもてへひらひら


  やつぱり一人がよろしい雑草


  けふもいちにち誰も来なかつたほうたる


  すツぱだかへとんぼとまらうとするか


  かさりこそり音させて鳴かぬ虫が来た


『草木塔】青空文庫

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読む「ラジオ万能川柳」プレミアム №41 [ことだま五七五]

            読む「ラジオ万能川柳」プレミアム☆5月16日、23日、30日放送分

         川柳家・コプーライター  水野タケシ

川柳家・水野タケシがパーソナリティーをつとめる、読んで楽しむ・聴いて楽しむ・創って楽しむ。エフエムさがみの「ラジオ万能川柳」、2018年5月16日放送分の内容です。
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相模原大豆と地酒のお店「豊国屋」さんの新商品「きなこあめ」をもって

ラジオ万能川柳」は、エフエムさがみの朝の顔、竹中通義さん(柳名・あさひろ)がキャスターをつとめる情報番組「モーニングワイド」で、毎週水曜日9時5分から放送しています。
エフエムさがみ「ラジオ万能川柳」のホームページは、こちらから!
http://fm839.com/program/p00000281 
放送の音源は……https://youtu.be/KSscajF9goU 

【質問】
川柳の話の中で、「うがち」という言葉が出てきますが、これは何ですか?
「うがち」がわかれば、この世は渡りやすいと思いますが。(平谷妙子さん)
質問への答えは……https://youtu.be/KSscajF9goU 

【今週の一句】
今週は128句の投句がありました!!たくさんのご投句ありがとうございます!!
みなさんの川柳) ◎が秀逸、敬称略)
・資質ないへの字のくちの罪づくり(名人・春爺)
・嘘ついたことはあるのと孫が聞く(キミスケ)
・日曜日トリオで勝ったサッカーで(白ポロ)
・遺品整理天から父がそれ見るな(昔のジョー)
・期限切れ決めるは妻の舌と鼻(やんちゃん)
・ジョーカーをつかんだかもねトランプ氏(名人・グランパ)
・ファスナーがちょっと開いてるような人(名人・入り江わに)
・稀勢の里土俵入りだけやってみて(名人・六文銭)
・怪力でグイと大関引き寄せる(小把瑠都)
・つまらないたけなかさんがいないあさ(初投稿=万利休)
・腹心の友の野心を知らぬ振り(名人・秦野てっちゃん)
・花よりも団子より顔見せに来て(模名理座)
・五七五もっとください云いたりない(初投稿=ピョン)
・心地よい綺麗に並ぶ稲の苗(名人・アンリ)
・明日からガンバリますと言える幸(はる)
・あの人の退職金を試算する(でんでん虫)
・海の向こう家族で起こす自爆テロ(クッピー)
・くしゃみひとつて世界が動く(名人・けんけん)
・おゝ神よパリの新緑血に染まり(パリっ子)
・地名見て柳名を見て句を見てる(かたつむり)
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・なんでやねんだった嫁もうとっとっと(名人・酔とぉよ)
・ホウレンソウなくて回っていく政府(フーマー)
・政権に媚びて国民そっちのけ(司会者=あさひろ)
・本予約電話の声が弾んでる(重田愛子)
・終わってるなどと言うのか拉致のこと(名人・アキちゃん)
・草いきれエネルギーにはできないか(平谷妙子)
・引きたがる幕のほころび見え隠れ(里山わらび)
・母の日に思い出す母若い母(名人・光ターン)
☆あさひろさんのボツのツボ!
「ラジオ万能川柳。冒頭、師匠と昨日のNHkごごナマ川柳特集で盛り上がる。ユリコさん見事。さて今週は母の日関連で「母」を詠んだ句多数。ボツのツボは光ターンさんの『君僕の母ではないと夫すまし』プレゼント避けたつもりか?じゃあ私の事「かあさんとかママとかおいっとかちょっととか呼ぶな!」

・余裕かな舌好調の副総理(つや姫)
・整形外科待合室はクラス会(名人・ユリコ)
・父が先ほっぺふくらむ我が夫(ポテコ)
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☆タケシのヒント!
「亭主関白のご主人を読んでいます。ほっぺふくらむ、で映像が見えてきますが、どこか可愛らしい表現ですね。ご主人へ深い愛情が伝わってきます」

・せめてもの救い犯人捕まって(のりりん)
・拉致の件米中韓にサジあずけ(東海島田宿)
・二刀流ではないそれは二股だ(名人・りっちーZ)
・孫に恋小さな愛人今三歳(ただのおやじ)
・空白の時間悲しい発車ベル(外科系)

◎今週の一句・父が先ほっぺふくらむ我が夫(ポテコ)
◯2席・二刀流ではないそれは二股だ(名人・りっちーZ)
◯3席・ファスナーがちょっと開いてるような人(名人・入り江わに)

【お知らせ】 
相模原大豆と地酒のお店豊国屋さんが新商品を発売しました!!「きなこあめ」です!!
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製造は、京都の大文字飴本舗さん。水飴ときなこが断層になっており、ミルフィーユ感覚。
サクサクしていて、後を引く美味しさです!!価格は400円(税込)
ぜひ一度、ご賞味くださいませ!!

豊国屋さんは明日16日から21日まで、伊勢丹相模原店で行われている「さがみはらマルシェ」に出店中!!
もちろん「きなこあめ」もご用意していますので、ぜひぜひ、お越しくださいませ!!
元湘南ボーイの豊国屋さんもお待ちしています!!
私の名前を出していただければ、オマケくれます(たぶん)!!
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 【放送後記】
かたつむりさんからもお祝いいただきましたが、おかげさまで、今朝の放送で満2年となりました!!
初めての放送は20数句だったのに、今朝は128句も届きました。
新しい方もお二人、ラジ川の輪がどんどん広がっています。
3年目もどうぞよろしくお願いいたします!!
                            タケシ拝

=======================================
2018年5月23日放送分の内容です。
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かたつむりさんの大相撲イラストと、新しい万能川柳文庫、寺田克さんの「笑み ふたたび」

放送の音源は……https://youtu.be/BkBiaOr_vkw 

【質問】
タケシ先生の本を予約しにいったら、店員さんが「30日発売ですね。すぐには無理なので入ったら電話します。」とのこと。もっと早く手に入れる方法はありませんか?(けんけんさん)
 質問への答えは……https://youtu.be/BkBiaOr_vkw 

【今週の一句】
今週は150句の投句がありました!!たくさんのご投句ありがとうございます!!
(みなさんの川柳) ◎が秀逸、敬称略)
・母の日のカレーの具材ねぇ買って(紗月めい)
・セクハラ辞任自認をせずに高額退職金(初投稿=横手敏夫)
・麻生式問題発言製造機(名人・春爺)
・日大で暗躍してそ天下り(龍龍龍)
・一年後また会いましょう東京で(小把瑠都)
・ヤングマン感謝カンゲキ永遠に(名人・入り江わに)
・ラジオ聞くバラの香りの昼下がり(やんちゃん)
・団塊の訃報ぽつぽつ芸能界(大名人・雷作)
・アイドルでお年が知れるお局さん(西宮のフーコー)
・勝てばいいだけのスポーツならいらぬ(名人・アキちゃん)
・忖度で危険タックルしたとでも(秦野てっちゃん)
・人口は減るのに増えるマイホーム(グッピー)
・つぼみでももう色づいてアジサイ花(東海島田宿)
・幸運が転がってるよ足元に(白ポロ)
・また一つ星が流れた燃え尽きて(キジバト交通)
・こんなとこ垂れ始めてるお年頃(平谷妙子)
・ヒロミでもゴローでもない初ポスター(名人・荻笑)
・監督と総理次官に共通点(名人・光ターン)
・惜しまれる反骨の記者岸井さん(つや姫)
・浮気せずラジ川一筋三年目(不美子)

☆あさひろさんのボツのツボ!
「ラジオ万能川柳。あなたにとってヒーローとは誰ですか?「やっぱウルトラマンかなぁ、いや、月光仮面か・・」というお歳の不美子さん。東国原前知事の名言、DどげんかSせんとIいかんを引用し『DSI嘘がはびこる国日本』とヒーロー待望の句をボツのツボへ。因みにあさひろのヒーローは赤胴鈴之助。」

・AVを見た感想は若いなあ(名人・ユリコ)
・旅を終え大欠伸する足の指(名人・酔とぉよ)
・盗っちゃったカンヌの賞を万引きで(鵜野森マコピイ)
・謝罪にはピンクのタイという不遜(フーマー)
・藤井君本当にホントに15歳?(のりりん)
・弁解もドミノ仕立ての地位名誉(名人・けんけん)
・コケたけど骨折なしを褒められる(はる)
・寒暖差主人の気分と良く似てる(ポテコ)
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・核兵器廃絶というファンタジー(名人・りっちーZ)
・ボクの中昭和歌謡が詰まってる(恵庭弘)
・兄嫁が仕切る実家は遠くなり(六文銭)
・ヤングマン元気出せよと去って逝き(里山わらび)

☆タケシのヒント!
「ヒデキさん追悼の句がたくさん寄せられましたが、群を抜いていたのがこの作品です。『みんな元気出せよ~♬』はヤングマンの歌詞を引用して、器の大きいヒデキさんの人間性を描いています。お見事!」

・熟年の夫婦は無理をしない距離(ただのおやじ)
・ライバルのせめて名前は覚えてよ(司会者=あさひろ)
・タックルで信頼までも崩れ落ち(外科系)
・「明日が来る」こと前提で物を言う(あやや)

○今週の一句・ヤングマン元気出せよと去って逝き(里山わらび)
2席・旅を終え大欠伸する足の指(名人・酔とぉよ)
3席・盗っちゃったカンヌの賞を万引きで(鵜野森マコピイ)

【お知らせ】 
お待たせしました!!いよいよ今週25日の金曜日、入門書が出ます!!
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本のタイトルは「いちばんやさしい!楽しい!シルバー川柳入門」。
出版社は河出書房新社。価格は1300円プラス税。
遊びながら句作りの基本とコツが身に付く、という楽しい入門書です。
シルバー川柳だけでなく、万能川柳からもお手本傑作川柳を多数紹介しています。
ラジ川の句も掲載されています。どの句が選ばれたのか?探すのも楽しいかもしれません。
読んでも作っても楽しい本ですので、ぜひ川柳を薦めたいお友だちにもご推薦くださいね。
また、お近くの図書館にもリクエストいただけるとうれしいです!!
楽しい川柳の輪をどんどん広げましょう!よろしくお願いいたします!!

 【放送後記】
大阪で行われた「強運会(仲畑流万能川柳の全国大会)」でも、「ラジオ万能川柳、投句してないけど、聴いています」と言う方が何人もいました。
聴くのも楽しいけれど、参加すればその楽しさは何倍、何十倍にもなります!!
ぜひ安心して、このラジ川の輪にとびこんできてくださいね!!
                           タケシ拝

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2018年5月30日放送分の内容です。
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5月25日に発売「いちばんやさしい!楽しい!シルバー川柳入門」のチラシを持って。。。
放送の音源は……https://youtu.be/Z-TdUIc-_vk 

【雑談】
25日に発売水野タケシの新著「いちばんやさしい!楽しい!シルバー川柳入門」(河出書房新書)について、あさひろさんと話し合いました。https://youtu.be/Z-TdUIc-_vk 

【今週の一句】
今週は139句の投句がありました!!たくさんのご投句ありがとうございます!!
(みなさんの川柳) ◎が秀逸、敬称略)
・この子ってスマホを見ると犬二匹(模名理座)
・タックルの文字が列島揺らしてる(名人・春爺)
・問題に関関学学の議論する(安田蝸牛)
・とばっちり日体大も巻き添えに(ラジゴ)
・真っすぐな謝罪二十歳に教えられ(マルコ)
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☆タケシのヒント!
「タックルネタが殺到しましたが、この句が抜けていました。シンプルな力強さ、また読み手に考えさせるところも良いです。日大のアメフト部は、日本の縮図ですね」

・N大もK学園も疑惑大(名人・秦野てっちゃん)
・ウソ充ちた池にポトリと清い水(名人・光ターン)
・アイドルを見るよに見てる大谷君(名人・グランパ)
・核のない北では誰も相手せず(龍龍龍)
・入門書読んで投句が三倍に(名人・入り江わに)
・一夜にし日大司会者世にデビュー(東海島田宿)
・手をかけぬ子供と草はよく育ち(やんちゃん)
・抱きしめているのはどっち文(ムン)と金(キム)(アキちゃん)
・遺憾だろ司会が記者に猛タックル(名人・アンリ)
・タックルでブランド力をつぶされる(司会者=あさひろ)
・一本は嫁に日傘の色違い(名人・けんけん)
・やくみつるお肌の手入れ始めてる(平谷妙子)
・旅の膳養生訓はそっちのけ(でんでん虫)
・入れ歯取り孫を泣かせたにらめっこ(名人・どんぶらこ)
・不都合のゾンビつぎつぎ顔を出し(里山わらび)
・嘘やめよ嘘をつかせるのもやめよ(名人・荻笑)
・宿題をせずにアメ玉ほしい北(爽抜天)
・塩っぱいなリンゴとハチミツ入りなのに(名人・ユリコ)
・役人も乖離と潰せ使いそう(つや姫)
・何回も最後のチャンス来るメール(はる)
・同僚のハタチはヒデキを知らなんだ(のりりん)
・遺品からナント私の恋日記(名人・酔とぉよ)
・一匹のゴキブリのため大掃除(不美子)
・死と向かい初めて生きる意味を知る(ただのおやじ)
・加計学園子どもだましのファクシミリ(フーマー)
・「もうこれで寝て暮らします」言わないで(かたつむり)
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・意に反し急変しちゃう身の一部(北の夢)

☆あさひろさんのボツのツボ
「ラジオ万能川柳。タケシ師匠の新刊《シルバー川柳入門》大好評!投句と共に本の感想あり感謝。今週の句材は一連の日大フットボール関連が多数。
『ごはん食べた?』『食べてない、パンなら食べたけど』『改ざんした?』『してない、書き換えたけど』没の壺『モリカケにご飯論法恐れ入る』北の夢さん。」

・増税に結局慣れる日本人(クッピー)
・ジャパニーズ・フットボールが大騒ぎ(あやや)
◎今週の一句・たっくるがたおしたものはなんなのか(万利休)
◯2席・嘘やめよ嘘をつかせるのもやめよ(名人・荻笑)
◯3席・真っすぐな謝罪二十歳に教えられ(マルコ)

【お知らせ】 
第6回「仲畑流万能川柳全国大会」今年は7月1日(日)北九州は小倉で行います!!
私も選者として伺いますよ!!みなさまもぜひお越しください!!
万柳ファンが九州は小倉に集い、4つのお題で句を競い合います。
選者は万柳の常連作家4氏。優秀作品には賞品贈呈。懇親会もあります。
全国から参加できます。九州旅行兼ねて「万柳」の縁を広げましょう!!
万柳選者の仲畑貴志さんはもちろん、元マラソン選手の君原健二さんも来場。
参加費2000円、句会後の懇親会費4000円。
お題ごとに最優秀句1句に1万円の商品券、上位入賞者に賞品を贈ります。
締切は6月15日です!!
お問い合わせは 毎日新聞西部本社販売開発部「万柳大会」事務局
(093-551-0063)へ。
メール(banryu-kiatakyu@mainichi.co.jp )でも受け付けます。
私のブログ「水野タケシの万能川柳」にも詳しい情報をアップします。
どうぞご覧下さい。

【放送後記】
25日発売した「いちばんやさしい!楽しい!シルバー川柳入門」
発売からまだ1週間たたないのに、たくさんの方にお読みいただいただけでなく、うれしいご感想もさまざまいただきました!!
皆さま、本当にありがとうございます!!
まわりの方々にもぜひご推薦くださいませ!
楽しい川柳の輪を、さらにひろげてまいりましょう!!
                           タケシ拝
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水野タケシ(みずの・たけし)

            1965年生まれ。コピーライター、川柳家。東京都出身。
      ブログ「水野タケシの超万能川柳!!」http://ameblo.jp/takeshi-0719/ 




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日めくり汀女俳句Ⅱ №10 [ことだま五七五]

一月二十七日~一月二十九日

           俳句  中村汀女・文  中村一枝

一月二十七日
煮凝(にこご)りの溶けて渉むや温め飯

        「汀女初期作品」 煮凝り=冬
 小学生の時、国語の本に載っていた詩。だれの作か忘れたが、冬の朝、白菜のさくさく
と歯ごたえのある漬物を食べ、熱い味噌(みそ)汁を飲み、霜柱を踏んで学校へ行くという、その詩を長い間ひどくぜいたくなものに思っていた。
 戦争のため厳しい耐乏生活を強いられることになったからだ。学校へ行きながら、この詩を思い出し切ないような、やるせない気分になった。熱い白米のご飯に白菜の漬物なんて、もう一度、口にできる日がくるのだろうか。寒い朝がくる度いつもそう思っていた。

一月二十八日
身に温き日差の中に枯るるもの
             『紅白梅』 枯れ=冬
 つい先頃の日曜日、用事があって原宿の竹下通りを通った。その人混みと若者の多さ、さらに両側の店に並ぶ品物の安さ、お上りさんよろしく、左右キョロキョロしなから楽しんで歩いた。後で息子に「日曜日にあの道通ってくるおばさんはただ者じゃない」と言われた。
 茶髪も金髪も顔黒、厚底ブーツも見本市みたいに何でもあった。ほとんどが地方の中高校生だそうで、もう一つ垢抜けないのが可愛いような。場違いのおばさんも安心して歩けるところがおかしかった。

一月二十九日
冬薔薇(ばら)や日のあるかぎり暖かし
            『汀女句集』 冬薔薇=冬
 家を建てたとき、庭にばらを植えてもらった。懇意にしていた花屋さんは大張り切りで、広くもない庭に十本近く植えてくれた。主人の無精を補って余りある花屋さんの丹精で、ひと頃は道ゆく人が振り返るほど見事なばらが咲いた。おしゃべりが大好きで仕事が終わると一杯の茶碗酒を「こりゃいいや」とにこにこしながら呑んでいた酒好きの花屋さんも世を去った。
 ばらの木も一本一本と末枯れて、今は一本残った白いばらだけが咲いている。

『日めくり汀女俳句』 邑書林


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草木塔~種田山頭火 №17 [ことだま五七五]

或る友に 2

                  俳人  種田山頭火


  もう暮れる火の燃え立つなり


  人が来たよな枇杷の葉のおちるだけ


  けふは蕗をつみ蕗をたべ


  何とかしたい草の葉のそよげども


  すずめをどるやたんぽぽちるや


  もう明けさうな窓あけて青葉


  ながい毛がしらが


『草木塔』 青空文庫

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読む「ラジオ万能川柳」プレミアム №40 [ことだま五七五]

                  読む「ラジオ万能川柳」プレミアム☆5月9日放送分

          川柳家・コピーライター  水野タケシ

川柳家・水野タケシがパーソナリティーをつとめる、読んで楽しむ・聴いて楽しむ・創って楽しむ。エフエムさがみの「ラジオ万能川柳」、2018年5月9日放送分の内容です。
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5月25日発売、1300円(+税)「いちばんやさしい!楽しい!川柳入門」のチラシを持って
     
「ラジオ万能川柳」は、エフエムさがみの朝の顔、竹中通義さん(柳名・あさひろ)がキャスターをつとめる情報番組「モーニングワイド」で、毎週水曜日9時5分から放送しています。
エフエムさがみ「ラジオ万能川柳」のホームページは、こちらから!
放送の音源は…… https://youtu.be/YZD9WlfgMdc 

【質問】
こんなに素敵なタケシ先生をお生みになり、お育てになられた、お父様お母様のお話、ぜひぜひ伺いたいものです。
川柳と関係なくてすみませんが、ぜひぜひお願いします。(かたつむりさん)
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タケシ父のイラストレーション
                  https://youtu.be/YZD9WlfgMdc 

【今週の一句】
今週は176句の投句がありました!!たくさんのご投句ありがとうございます!!
(みなさんの川柳) ◎が秀逸、敬称略)
・セクハラを止めるクスリはありません(平谷妙子)
・九連休会社行きたくないと孫(模名理座)
・記者会見涙でひかる演技力(キジバト交通)
・苺の実甘い香りが母に似て(昔のジョー)

☆タケシのヒント!
「13日の母の日も近いということで、たくさんお母さんの句をお寄せいただきました。どの句も良かったのですが、特に惹かれたのが昔のジョーさんです。香りに着目した点が良いですね。視覚に頼りがちですが、五感を駆使して句作りしてみましょう」

・韓ドラを見ているような歓迎式(名人・光ターン)
・釣り銭の2円お駄賃くれる妻(龍龍龍)
・句が詠めぬスランプなのかトシなのか(名人・アキちゃん)
・雑誌記者ゆっくり休み次ねらう(つや姫)
・握手する笑顔ミサイル打つ笑顔(名人・荻笑)
・華麗なるTOKI Oを壊すキスひとつ(名人・春爺)
・言っとくが酒は全然悪くない(のりりん)

☆あさひろさんのボツのツボ!
「ラジオ万能川柳。149の投句、有難うございます。週2回の整形での首肩リハビリ、月1回の歯医者で歯垢掃除、二か月に一度の血圧チェックで病院通い。自分のカルテ見たことあります?先生も隠すようにしてません?あの字、独語?日本語?ボツのツボ『自分では読めているのかカルテの字』入り江わに。」

・オムライスペロリ平らげ逝った母(名人・酔とぉよ)
・しんどそう逃げて泳いで捕まって(名人・入り江わに)
・党名に付けて欲しくはない国民(名人・グランパ)
・松坂に悔しいけれど嬉し泣き(パリっ子)
・「おふくろ」と一度は呼んでみたかった(初投稿=キミスケ)
・菖蒲湯に浸かり昔を語る母(やんちゃん)
・あの冷麺一杯一億ならぬよう(爽抜天)
・切れてみせ握手してみせ丸め込み(司会者=あさひろ)
・撮り置いたビデオ消化のゴロ寝組(でんでん虫)
・男の子武器持ちたがる勝ちたがる(名人・けんけん)
・依存症指折る癖と川柳と(名人・アンリ)
・核ボタン持って非核の会談へ(東海島田宿)
・今週も張本の喝的外れ(名人・りっちーZ)
・返すから金を出せとはそんな国(名人・六文銭)
・あさひろさん剛力さんの父親像?(かたつむり)
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・ハワイ島やっぱりやめて箱根かな(鵜野森マコピイ)
・昭和なら上司は皆セクハラよ(東林間ひろぴい)
・天高く肥後のシャチホコ泳ぎだし(小把瑠都)
・忖度を嫁にされ過ぎ疲れちゃう(名人・ユリコ)
・イチローも早い話がクビになる(フーマー)
・新緑を一人占めして道迷う(重田愛子)
・主婦だけは大型連休かんけいねぇ(ポテコ)
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・アルバムに我より若い母の笑み(ただのおやじ)
・潔癖さもてはやされるネット社会(クッピー)
・ラジ川の王手教えて藤井君(外科系)
・寒暖を言える人いる温かさ(あやや)
今週の一句・苺の実甘い香りが母に似て(昔のジョー)
2席・握手する笑顔ミサイル打つ笑顔(名人・荻笑)
3席・しんどそう逃げて泳いで捕まって(名人・入り江わに)

【お知らせ】 
現在、私のブログで「フォト575コンテスト」を行っています!!
第15回目のコンテストで、今回が最終回ですので、興味のある方は是非ご参加ください。
フォト575は、写真と575を組み合わせた作品で、今回は17名様から37作品が集まりまして、12日(土)の夜0時まで、どの作品がいいか投票を受け付けています。
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作品を出していなくても投票できます。
また投票した方にも抽選で1名様にプレゼントを差し上げます。
ラジセンの方もたくさん参加されていますので、ぜひお気楽にご参加ください。
詳しいことは、水野タケシのブログ「水野タケシの万能川柳」をご覧ください!!

【放送後記】
「いちばんやさしい!楽しい!シルバー川柳入門」、
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いよいよ発売日と価格が決定しました!!
5月25日(金)、1300円(+税)です!!
遊びながら川柳の基本とコツが身につく、楽しい入門書です!!
ぜひお読みくださいね!!
                                タケシ拝
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水野タケシ(みずの・たけし)
1965年生まれ。コピーライター、川柳家。東京都出身。
ブログ「水野タケシの超万能川柳!!」http://ameblo.jp/takeshi-0719/ 


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日めくり汀女俳句Ⅱ №9 [ことだま五七五]

一月二十四日~一月二十六日

            俳句  中村汀女・文 中村一枝

一月二十四日
美しく冬木根まはり掃きて住む
          『汀女句集』 冬木=冬

「中村汀女さんね…・‥、メークアップを一度お手伝いしたことがあるのよ」と中学時代の友人Iさん。三十年以上メーク係としてテレビ局に勤めていた。「髪の毛が白髪(しらが)で少しバサついているから整髪料でもお付けしましょうかと言ったら『私ね、いつもこれでやってるんですよ』とバッグから出したのが爪ブラシ。それがするりと掌の窪みに収まって襟(えり)足からささっとかきあげたら形がついちゃって、その仕草が何とも自然で、堂に入っていて美しいの。私見とれちゃったわよ」
 
一月二十五日
声にせば失ふ如(ごと)し冬すみれ
        『芽木威あり』 冬すみれ=冬

 最近かくしゃくとした老人、それも女性が増えている。お年を伺うと九十一だ、八十九だと元気な声が返ってくる。最後の明治生まれ、男主導型の日本の中を生き抜いてきた彼女達の生き方には一本筋が通っている。
 たぶん、昔は気が強い、我が強い、理屈っぽい、反抗的だとか、いろいろ周囲から批判されてきた人達に違いない。そのくらいの気概がないと自分を失わずに生きてこれなかった。
 だからこそ年を取っても、めげずにすっと立っていられる。
 
一月二十六日
いと白う八つ手の花にしぐれけり
  「汀女初期作品」 八つ手の花=冬 時雨=冬

 汀女は子供の時、父の平四郎から「シャンコ」という愛称で呼ばれていたという。
 シャンコは平四郎にとってどんなに鍾愛(しょうあい)の愛娘(まなむす)であったろう。人一倍美しく利発に生まれついた一人娘、ああもしてやりたい、こうもしてやりたい、さらに男勝りの凛々しい性格のこの子が男であったらという思いも去来したのではないか。
 シャンコなどと、今でも通用しそうな通り名で娘を呼んでいた平四郎という人、四角四面の野暮(やぼ)な人ではなかった気がする。

『日めくり汀女俳句』 邑書林
                            

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猿若句会秀句選 №84 [ことだま五七五]

猿若句会特選句集  84 (2018年4月21日)

              猿若句会会亭  中村 信

  一湾の闇動かすや蛍烏賊   内野和也

  満ち足りてなほ春愁の忍び寄る   児玉竹子

  子が諭す免許返上春愁   丸本 武

  糸瓜蒔く加齢は電池減るごとく   中村呆信

  四阿の蹲踞に浮く落椿   花柳小春

  ぬたを嘗めまずは一献蛍烏賊   中村克久

◆猿若句会四月例会の特選句集です。例によって一句だけの短評から始めます。
[短評]  [一湾の闇動かすや蛍烏賊 和也] 今月の兼題は「蛍烏賊」でした。釜茹でを酢味噌でいただくのも乙で美味なので好みですが、食い意地が優先して沖漬けに発想がいきました。冲漬けと云う名の通り全て船上で加工されるものと思ってましたがそれは昔のこと。その殆どは地上での工場製でした。そればかりか現在では蛍烏賊を海水ごとビニールチューブに詰め直送・空輸出来る技術が開発され、高級店では刺身や活き造りまで楽しめるそうです。それには無縁。共に作句には失敗。グルメを悦こばせるような美味しい句作りは失敗。
やはり作句となれば、映像化されている蛍烏賊「漁」が絵になる。上掲の句意は「一湾全体が闇。瞬間、闇を動かすかのように蛍烏賊漁が始まった。闇が動き光の演舞だ」当然のことだが。句の「蛍烏賊」は単体でなく漁が織りなす光のページェントのこと。残念なことに蛍烏賊漁を直接見たことがある人が誰も居なかった。切り取られた映像が違うのでイメージもまたそれぞれ違っていた。かなり共通していたのが、この句に似た景だった。そこで調べてみたのが、富山湾での実態の一例。蛍烏賊の定置網漁はすでに夕方までに終えています。そして暗くなるのを待ちます。そして漁が始まる前は全ての明りも消して暗黒の闇が演出されます。漁の始まりの合図です。一見、集魚灯に魅せられて蛍烏賊が集まってくるのを漁していたように見えます。実際は網が動くことで、一緒に捕らえられていた鰯がまず動きだします。蛍烏賊が身の危険を感じて発光します。(網のなかに鰯がいなければあれほどの強い発光も点滅の変化もないでしょう)光りが綾なし昂揚感が高まったところで船の灯りも点灯され、より一層の灯りと発光体とのショーが始まり、漆黒の闇だった一湾が光の劇場化されます。
見事にやられました。「暗黒の富山湾は蛍烏賊の光が中心となって動いているよう」です。
作品化された句も合格点に達していますが、演出した「漁」側の完勝でしょう。
◆句会での特選以外の秀作・佳作については中村信のホームページ《あ》[ http://saruwakakukai.web.fc2.com]をご覧ください。(ただし、該当欄が一時的に更新不能のため、同「掲示板」投稿欄にて代替しています)
 なお、現在発売中の『俳句四季』の四月号の「句会拝見」のページに、<猿若句会>がとりあげられています。


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草木塔~種田山頭火 №16 [ことだま五七五]

或る友に 1

                  俳人  種田山頭火


  月夜、手土産は米だつたか


  あるけば蕗のとう


  椿ひらいて墓がある


  ひつそりかんとしてぺんぺん草の花ざかり


  いちりん※(「插」でつくりの縦棒が下に突き抜けている、


  音は朝から木の実をたべに来た鳥か


  ぬいてもぬいても草の執着をぬく


『草木塔』 青空文庫

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読む「ラジオ万能川柳」プレミアム №39 [ことだま五七五]

            読む「ラジオ万能川柳」プレミアム☆4月18日と4月25日放送分

             川柳家・コピーライター  水野タケシ

川柳家・水野タケシがパーソナリティーをつとめる、読んで楽しむ・聴いて楽しむ・創って楽しむ。エフエムさがみの「ラジオ万能川柳」、2018年4月18日放送分の内容です。

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まだまだスミカちゃんロスのあさひろさん。。。。
   
ラジオ万能川柳」は、エフエムさがみの朝の顔、竹中通義さん(柳名・あさひろ)がキャスターをつとめる情報番組「モーニングワイド」で、毎週水曜日9時5分から放送しています。
エフエムさがみ「ラジオ万能川柳」のホームページは、こちらから!
放送の音源は…… https://youtu.be/I7lyJMAqUbU

【質問】
水野タケシ先生、そろそろ本が出る頃でしょうか?
連休明けくらいかなと想像していましたが、楽しみにしています。 (平谷妙子さん)

【今週の一句】
今週は143句の投句がありました!!たくさんのご投句ありがとうございます!!
みなさんの川柳) ◎が秀逸、敬称略)
・ランドセル重い重いと孫は泣く(フーマー)
・翔平が一気に増えそう子の名前(名人・グランパ)
・藤井くん今は何段だったっけ(名人・入り江わに)
・秘めた恋そっと覗いた春の月(やんちゃん)
・罵倒され上司の背なに指鉄砲(小把瑠都)
・訪米が卒業旅行になる2人(名人・秦野てっちゃん)
・花吹雪あっという間に恋に落ち(平谷妙子)
・ババ目当て巣鴨に集うジジが増し(キャサリン)
・歴史に名とどめそ首相より夫人(龍龍龍)
☆あさひろさんのボツのツボ!
「18日、ラジオ万能川柳。全142句。「今週は傑作多かったね」とタケシ師匠。多かった句材は、もりかけ・日報・セクハラ・忖度・首相関連語。そんな中で今週のボツのツボは龍龍龍さん。人間関係の極意、特に恋の駆け引きにおいては常套手段かも。『初めちょいけなし二度目に出すOK』いわゆる「ツンデレ」
・政治家の伝染病か記憶ない(名人・荻笑)
・山中を必死に逃げる男の目(東海島田宿)
・いい加減伸びて乾いたもりとかけ(名人・アンリ)
・呑み過ぎの朝のお粥の優しさよ(パリっ子)
・忖度をトラック満載永田町(司会者=あさひろ)
・フレッシュマン秘かにハロワ通いだし(キジバト交通)
・新機種が時々わたし困らせる(模名理座)
・何のため男の乳首あるんだろ(名人・ユリコ)
・身に覚えないけとそこは譲っとく(はる)
・はるさんと小把瑠都さんに熊本で(不美子)
・皆親の気持で見守る翔タイム(のりりん)
・指を折り折りに折りたる十七文字(重田愛子)
・日報も消えたり出たり忙しい(名人・春爺)
☆タケシのヒント!
「擬人法が上手く決まりました。「忙しい」に皮肉がこもっています。何の罪もない日報。日報を描くことで、お役人の隠ぺい体質を炙りだしました。文民統制はどうなっているのでしょう。」
・国民の気持ち忖度して!首相(名人・光ターン)
・セリミツバノビルに木の芽全部タダ(かたつむり)
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・答弁にウソ発見機あれば即(名人・けんけん)
・うす味を確かめあって老夫婦(名人・アキちゃん)
・もうだめと引導渡す元首相(つや姫)
・超ミニが座席の前の目のやり場(でんでん虫)
・ほくほくの筍うまいああうまい(名人・酔とぉよ)
・アメリカでゴルフやっぱり楽しいな(六文銭)
・茶番劇脇を固めている野党(名人・りっちーZ)
・シンゾーはいい奴ゴルフ友達さ(マルコ)
・その記者は私ですよと言いにくい(北の夢)
・ランドセルが歩いているよ一年生(鵜野森マコピイ)
・ウミを出すと言った御仁がウミなのに(里山わらび)
・女性記者お乳をねだる子をあやす(外科系)

今週の一句
・日報も消えたり出たり忙しい(名人・春爺)
2席・国民の気持ち忖度して!首相(名人・光ターン)
3席・女性記者お乳をねだる子をあやす(外科系)

【お知らせ】 
毎日新聞、万能川柳のファン交流会「第23回万能川柳強運者の集い」が5月19日(土)午後2時~4時まで毎日新聞大阪本社地下のオーバルホールで行われます。
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「強運者の集いは」全国の万柳ファンが年に1回、一堂に集う会で、投句経験がなくても参加できます。
第1部は、年間賞受賞者の表彰式。
第2部は、選者の仲畑さんを囲んでの交流会で、全員で投句・選句を楽しむ「仲畑流大句会」も行います。
今年のお題は「水」です。豪華な賞品がたくさん出ますよ!!
参加希望者は往復はがきに住所、氏名、電話番号、参加人数、「水」をテーマの川柳1句を書き、〒100-8051毎日新聞万能川柳クラブ「集い」係までお申し込みください。
 返信面には申込者の住所・氏名をご記入ください。
お問い合わせは、03・3212・2349、あるいは、banryuu-club@mainichi.co.jp 
万柳クラブ事務局までお願いします。
川柳を書かなくても参加できます。私に会いにぜひお越しください!

【放送後記】
 珍しく雨で、今朝は電車でスタジオ入りしました。
50歳を過ぎてから雨の日が好きになってきたのですが、それにしても、雨に濡れて若葉や青葉が美しい。
桜もいいけれど、緑のトンネルも悪くないなと思いながらいつもと違う時間を楽しみました。
                                タケシ拝
=======================================
2018年4月25日放送分の内容です。

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あさひろさんは小田急沿線会のガイドブック、私は、「いちばんやさしい!楽しい!シルバー川柳入門」の表紙を持って
放送の音源は…… https://youtu.be/LB6en4qQwX0 

【報告】
21日土曜日に「第6回仲畑流万能川柳・小田急沿線会」が行われました。そのご報告!!

【今週の一句】
今週は149句の投句がありました!!たくさんのご投句ありがとうございます!!
みなさんの川柳) ◎が秀逸、敬称略)
・減量に妻も失敗したらしい(小把瑠都)
・スズメバチ恐れられるが悪意ない(昔のジョー)
・お二人に会いたかったなオダサガで(白ポロ)
・品のある言葉遊びが怒ってる(名人・春爺)
・言われてた人がいるのに言ってない(名人・グランパ)
・新年度顔ぶれ変わる電車内(キジバト交通)
そんたくのそれが仕事か財務省(ラジゴ)
・オッパイは天下国家を凌駕する(爽抜天)
・ダイエット今日ぐらいって食べるパフェ(模名理座)
・日報が面白くって株を上げ(名人・入り江わに)
☆あさひろさんのボツのツボ!
「ラジオ万能川柳。149の投句、有難うございます。週2回の整形での首肩リハビリ、月1回の歯医者で歯垢掃除、二か月に一度の血圧チェックで病院通い。自分のカルテ見たことあります?先生も隠すようにしてません?あの字、独語?日本語?ボツのツボ『自分では読めているのかカルテの字』入り江わに。
・IQは高いが悪い女ぐせ(大名人・雷作)
・外遊のときは仲いい安倍夫妻(名人・光ターン)
・同じことしても何にも言われない(パリっ子)
・手をだされハイとお手したよな握手(龍龍龍)
・花粉舞う空で黄砂がデートする(ただのおやじ)
・あの方の帽子メーカ嫌だろな(名人・どんぶらこ)
・怒るのもこれでお姉妹あの姉妹(名人・アンリ)
・豊田さん水かけ姫で思い出す(名人・秦野てっちゃん)
・今度こそしかし待てよとさせる北(里山わらび)
・そんなにも縛って欲しけりゃ手錠でね(司会者=あさひろ)
・子供の日一家揃って行くカジノ(キャサリン)
・パレードの人数日南(ここ)の倍以上(のりりん)
・改竄のザンという字を覚えたゾ(名人・荻笑)
・散り際が大切ですと桜(はな)教え(つや姫)
・官僚はホンマ言葉で遊び過ぎ(名人・ユリコ)
・予約本発刊日まで指を折り(ポテコ)
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・就職後電話一本ない息子(クッピー)
・JKは女子高齢者と言うじいちゃん(不美子)
・オレ様の辞書にセクハラなんてない(マルコ)
・握手したこの掌が今もあたたかい(名人・けんけん)
・反省はしない米英露仏中(名人・りっちーZ)
・かせそよぐ満開つげる鯉の花(おゆきちゃん) ※(添削)風みどり満開つげる鯉の花
・母という字にふたつぶの涙かな(重田愛子)
・安倍総理膿を出さずに絆創膏(フーマー)
・七時間前に出産もう退院(かたつむり)
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・あの夜のオレのこのクチ縛りたい(紗月めい)
☆タケシのヒント!
「事務次官を出さずに表現したところが上手いですね。また、川柳も持ち味の一つである「ウガチ」が効いています。あの人もこんな風に反省してくれているといいんだけど(苦笑)」
・発言し撤回しては謝罪する(風歌)

○今週の一句
あの夜のオレのこのクチ縛りたい(紗月めい)
○2席・握手したこの掌が今もあたたかい(名人・けんけん)
○3席・オッパイは天下国家を凌駕する(爽抜天)

【お知らせ】 
私が選者を務めている川柳コーナーの一つに、タウンニュースさがみはら南区版の「タケシの万能川柳」があります。
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毎月、月末の最後の木曜日に発表ということで、通常は明日26日に発表のはずなのですが、ゴールデンウイーク直前で紙面が埋まってしまった、ということで、5月3日の発表になります。
投句していただいた方は、5月3日を楽しみにお待ちくださいね。
「さがみはら南区版」にしか掲載されていないので、残念ながら中央区や緑区の方には紙面ではご覧いただけないのが残念ですが、相模大野の大野図書館には紙面が置いてありますので、ぜひ相模大野に行かれる機会にはご覧ください。
また、エフエムさがみのすぐそば、16号沿いのOKストア相模原中央店そばの、タウンニュース相模原支社に行けば、タウンニュースを貰えますので、お近くの方は是非行ってみてください。
それから、タウンニュースのホームページでもご覧いただけます。
朝10時くらいにはアップされていますので、ぜひご覧くださいませ!
「タケシの万能川柳」は、秀逸の方には毎月商品があります。
それから、毎年春に年間大賞と年間特別賞の表彰や懇親会も行っています。
ハガキはもちろん、インターネットでも投稿できますので、ぜひお気軽にご参加くださいませ。

【放送後記】
5月29日発売予定の「いちばんやさしい!楽しい!シルバー川柳入門」、
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AMAZONに予約ページが立ち上がりました!!
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遊びながら、川柳づくりの基本とコツがわかる本です。
ぜひご覧くださいませ!
                          タケシ拝
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水野タケシ(みずの・たけし)
1965年生まれ。コピーライター、川柳家。東京都出身。
ブログ「水野タケシの超万能川柳!!」 http://ameblo.jp/takeshi-0719/


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日めくり汀女俳句Ⅱ №8 [ことだま五七五]

一月二十一日~一月二十三日

           俳句  中村汀女・文  中村一枝

一月二十一日
たらちねのもとの冬木のかく太り
            『春雪』 冬木=冬
 
 一カ月ほど前、近くの家が取り壊され売り地となった。
 三十年前には一斉に若夫婦が家を建てた通りだったがほとんど老人世帯となり、何軒かは独り住まいとなった。世帯の様変わりである。
 うすいピンクの花が可憐だったばら、どこからか香ってきた金木犀、藤の花もあった。それらは根こそぎ放り出され、あっという間に荒れ地である。どうしてああも無残に木を引っこ抜いてしまうのか。木枯らしのなか、一木一草もなくなった土地はまだ売れない。

一月二十二日
降る雪にビルいつしかに灯を連らね
             『汀女句集』 雪=冬

 初場所の千秋楽というといつでも浮かんでくる光景がある。
 四十五年前、昭和二十九年の初場所のこと。大関吉葉山が何度もの悲運の後ようやく優勝を果たし、当時蔵前にあった国技館は沸きに沸いた。その日がまた東京では珍しい大雪で、館内の興奮を後に外に出ると靴がずぶずぶと雪の中にのめりこんだ。
 新橋駅の日本食堂で猪(いのしし)鍋を食べた。美男で鳴らした吉葉山の雄姿が瞼(まぶた)に浮かんでくる。得も言われぬ興奮と感慨の中で箸(はし)を運んでいた。白い雪片がみるみる窓の外に積もっていった。

一月二十三日
夕焼や凍ても愁ひもふと忘れ
            『芽木威あり』 凍=冬

 東京でも年に何回かみごとな夕焼をみることがある。茜色が少しずつ段になり、紫色や薄墨色と二屑にも三層にもなっていく。この色感はとても言葉では伝えきれない。
 山で見る夕焼は山の表情と重なってこれ又一瞬、一瞬変化する。それもあっという間にそのくまどりを変えていくのでカメラを構えてシャッターを押していても、目前の景に目をうばわれ、シャッターを押す手が止まってしまうことがよくある。山の端に余韻をひくような雲の流れが一層夕焼をロマンチックにみせる。その時、人は誰でも自分が詩人になった気がするのだ。

『日めくり汀女俳句』 邑書林


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草木塔~種田山頭火 №15 [ことだま五七五]

其中一人 4

                  俳人  種田山頭火


  ぬくい日の、まだ食べるものはある


  月かげのまんなかをもどる


  雪へ雪ふるしづけさにをる


  雪ふる一人一人ゆく


  落葉あたたかうして藪柑子


  茶の木にかこまれそこはかとないくらし


『草木塔』青空文庫


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読む「ラジオ万能川柳」プレミアム №38 [ことだま五七五]

              読む「ラジオ万能川柳」プレミアム☆4月4日と11日放送分

         川柳家・コピーライター  水野タケシ

川柳家・水野タケシがパーソナリティーをつとめる、読んで楽しむ・聴いて楽しむ・創って楽しむ。エフエムさがみの「ラジオ万能川柳」、2018年4月4日放送分の内容です。

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     今日でお別れ、スミカちゃん
 
「ラジオ万能川柳」は、エフエムさがみの朝の顔、竹中通義さん(柳名・あさひろ)がキャスターをつとめる情報番組「モーニングワイド」で、毎週水曜日9時5分から放送しています。
エフエムさがみ「ラジオ万能川柳」のホームページは、こちらから!
放送の音源は…… https://youtu.be/Je9AY-BZEDI 

【告知】
3月31日に行われた「おださがさくら祭り川柳コンテスト」の報告。
今年は「プレバト川柳対決」も行いました!!
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エフエムさがみの人気者、西健志さんと古屋かおりさんが参加

【今週の一句】
今週は145句の投句がありました!!たくさんのご投句ありがとうございます!!
(みなさんの川柳) ◎が秀逸、敬称略)
・桜さき沢山の祭り相模原(白ポロ) (添削例)桜さき祭りたくさん相模原
・相撲界無免許暴力春遠し(初投稿=横手敏夫)
・しっぽ切り頭はそこに居るのにね(ラジゴ)
・春嵐部分カツラに羽が生え(わんわん)
・桜よりパンダ見たくて行く上野(名人・グランパ)
・自転車に春風のせて孫が来る(名人・アキちゃん)
・咲き誇る桜も明日は花筏(マルコ)
・あきたいぬあきたけんではなかったか(平谷妙子)
・苦虫とうすら笑いの財務相(東海島田宿)
・御社から弊社に変わる入社式(小把瑠都)
・大変だ桜吹雪の後しまつ(キジバト交通)
・今週は師匠選よりプレゼント(でんでん虫)
・麻生さんやっぱり寝てた方がいい(六文銭)
☆タケシのヒント!
「『やっぱり』に思いがこもっています。国民もそうですが、ひょっとして一番こう思っているのは安倍さんかもしれませんね。」
・政治には向いていないか日本人(龍龍龍)
・我が家では通用しない訴追の恐れ(司会者=あさひろ) 
              (添削例)ウチじゃ通らぬ訴追のおそれ
☆あさひろさんの「ボツのツボ」
「ラジオ万能川柳。今週の一句!秀逸は六文銭さんの『麻生さんやっぱり寝てた方がいい』でした。六文銭さん、秀逸三回獲得で見事『名人』位昇格です!!おめでとうございます!なお、今週のプレゼント“麦そよぐ句集”当選者は、やんちゃんさんです。住所をお知らせ下さい。」
・老いぼれのかりそめの恋桜散る(海辺のスーさん)
・乗り越えて苦境の時は川柳で(ポテコ)
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・新聞のレベルを言える立場かな(名人・秦野てっちゃん)
・華やいでせきたてられて花終わる(重田愛子)
・ふるさとへ会津よ顔でバスに乗る(名人・けんけん)
・トランプ氏には逆らわぬ安倍総理(名人・光ターン)
・子が巣立ちサクラ憎んだ遠い春(名人・酔とぉよ)
・つじつまをあわせて嘘は大嘘に(名人・入り江わに)
・親の名もキラ名交じる新一年(爽抜天)
・北のドン何で平和に目覚めたの(鵜野森マコピイ)
・桜(はな)散るなおださが祭り済むまでは(のりりん)
・早すぎてゴメンと言ってそな桜(はる)
・あら残念おださがまつり選ばれず(かたつむり)
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・悔やみます今週末の花見会(フーマー)
・おぼろ月艶やかな人通りすぐ(ただのおやじ)
・開いた口閉じる間もなく陸自もか(北の夢)
・新人の女子アナタレントで固め(クッピー)
・今年の名昭恵がグンと減る予感(初投稿=浮世っ子)
・雨かしら俺の頭に妻は聞く(キャサリン)
・新年度投句楽しみ笑いたい(紗月めい)
・関税も壁で固める得意技(初投稿=こもれび原人)

今週の一句・麻生さんやっぱり寝てた方がいい(六文銭)
     六文銭さん、新名人です!おめでとうございます!パチパチパチパチ!!
2席・雨かしら俺の頭に妻は聞く(キャサリン)
3席・自転車に春風のせて孫が来る(アキちゃん)

【お知らせ】
2016年年間準大賞句「ヒト以外喧嘩はみんな素手でやる」「吊り橋でふざけることもない独り」などの名作で知られる、麦そよぐさんが、仲畑流万能川柳文庫⑲入選1000句記念「麦そよぐ六〇〇選」を刊行しました!!
今週ご投稿の方から抽選で1名に、麦そよぐさんのサインが入った貴重な句集をプレゼントします!!
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麦そよぐさんは1944年山梨県鰍沢(かじかざわ)市生まれ、現在は川越市在住。
2006年万能川柳デビューで、最速で入選1000句を達成した、万能川柳最大のヒットメーカーです!!
とにかく分厚い傑作句集です!!ぜひご高覧ください!!
1冊900円、お問い合わせは、万柳クラブ事務局03-3212-2349、までどうぞ!!

【放送後記】
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麦そよぐさんの貴重なサイン入り句集、スミカちゃんが抽選でお一人(やんちゃんさん)選んでくださいました!!スミカちゃん、ありがとう!!また、いつかどこかでバッタリ会いましょう!!
                                タケシ拝
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◆2018年4月11日放送分の内容です。

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  スミカちゃんロスのスタジオ
   
【質問】
春はスタートの季節です。
これから川柳を始めようという方もいるかと思います。
そんなわけで、基礎をお尋ねします。
基本すぎるのですが、そもそも世相をひねる言葉を「川柳」と呼ぶのはなぜでしょうか?
「川に柳」と書くことや、人名かな?など……。
また、「五七五」や「七七」の形がある理由も、できれば簡単に知りたいっです。(あややさん)

【今週の一句】
今週は143句の投句がありました!!たくさんのご投句ありがとうございます!!
(みなさんの川柳) ◎が秀逸、敬称略)
・外交で蚊帳の外の日本国(白ポロ) (添削例)外交でこの国だけが蚊帳の外
・伝統か人命かってバカですか?(名人・りっちーZ)
・ウソの山掘れば掘るほど新文書(マルコ)
・けがれ持つ政治家だって土俵上(東海島田宿)
☆タケシのヒント!
「大共感の一句!政治家に絡めたところが皮肉が効いてて良いですねえ。女性なんかより政治家を禁制にしてください。お願いします、発覚(はっかく)発覚理事長!!」
・神様に愛されてるね大谷くん(はる)
・ランドセル防犯グッズだらけなり(名人・荻笑)
・きっとある無いと言われた加計文書(名人・秦野てっちゃん)
☆あさひろさんの「ボツのツボ」
「全143句。今週のボツのツボ。秦野てっちゃん“古希の壁越えたら死ぬの惜しくなり”。芸術家の横尾忠則さんは「80を超えたら脳の支配から離れ、体自身が行動を始めてくる。余計な意味づけを削いで軽くなることこそが成熟」と言っています。まだまだと足掻いているうちは若いのかもね~!」
・懲役の24年って終身刑?(小把瑠都)
・宿帳に戸惑う二人目で合図(海辺のスーさん)
・角界の常識今や非常識(名人・アキちゃん)
・君が漕ぐ海はでかいぞランドセル(でんでん虫)
・桜散る相合い傘に春の雨(やんちゃん)
・葉桜もオツなものだと酒を飲む(キジバト交通)
・妻と夜かくれんぼして変な気に(昔のジョー)
・あさイチの司会いまイチいつ慣れる(龍龍龍)
・土俵上マツコ姉さんダメですよ(鵜野森マコピイ)
・楽しみがも一つ増えたショータイム(大名人・雷作)
・どちら様も問題ありの三協会(名人・春爺)
・聞き上手リハビリ楽し療法師(模名理座)
・ふるさとの今日のお天気見てしまう(重田愛子)
・見て!見て!と花たち笑顔で競い合い(のりりん)
・扇風機出した途端に花冷えし(名人・ユリコ)
・安倍はいや次の候補はもっといや(名人・六文銭)
・菜園に虫がわき出て春本番(名人・光ターン)
・今日孫の転校初日天気良し(名人・酔とぉよ)
・重力に勝てぬ体に疲労感(ポテコ)
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・無いものが出てき抜け穴指南され(司会者=あさひろ)
・杉去りて桧に向かいへっくしよ〜ん(おゆきちゃん)
・大谷のお陰で朝は気分いい(クッピー)
・しきたりを変えぬしきたり変えなくちゃ(北の夢)
・隣人もカミングアウト二刀流(フーマー)
・若者の真似して「りょ」とか返信し(不美子)
・守られてひよこよ様な一年生(名人・けんけん)
・協会にしたい心臓マッサージ(外科系)
・土俵際いのち救った看護師(てんし)たち(紗月めい)
・公文書終わりないよなかくれんぼ(里山わらび)

今週の一句・けがれ持つ政治家だって土俵上(東海島田宿)
2席・土俵際いのち救った看護師(てんし)たち(紗月めい)
3席・あさイチの司会いまイチいつ慣れる(龍龍龍)

【お知らせ】
昨年4月から毎週第2土曜日16時から、竹橋にある毎日新聞の毎日文化センターで「笑って上達!仲畑流万能川柳句会」という句会をおこなっています。
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句会の模様
おかげさまで、どんどん新しいメンバーが増えております。
4月は14日(土)16時から「タケシ杯句会」を行います。
「万能川柳を趣味にしたい」「一度載ってみたい」「スランプを克服したい」……
そんなアナタ、安心して句会の輪の中にとびこんできてください。初めての方でもなじめる、アットホームな雰囲気の中、「アハハ」「ウフフ」と笑い合ううちに、しぜんと作句力が鍛えられます。
句会こそが、川柳上達の早道です!
「笑って上達!仲畑流万能川柳句会」のお問い合わせは、
毎日文化センター(03・3213・4768)まで、どうぞ!

【放送後記】
春の嵐の中、いつも通り、クロスバイクでスタジオ入りし、帰ってきました。
杉花粉が終わったと思えば、今度は桧の花粉。
こんなに長く花粉症なのは初めてです。
4月いっぱいは、こんなかんじなのでしょうか??
ヘ~~~クッション!!
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水野タケシ(みずの・たけし)
1965年生まれ。コピーライター、川柳家。東京都出身。
ブログ「水野タケシの超万能川柳!!」http://ameblo.jp/takeshi-0719/ 


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日めくり汀女俳句 №7 [ことだま五七五]

一月十九日~一月二十一日

           俳句  中村汀女・文  中村一枝

一月十九日
鳰(かいつぶり) 葭(よし)に集りぬ 湖暮るる
             『汀女句集』 鳰=冬
 汀女が若い噴、「江津湖の精」と呼ばれていたというのを読んで、よく西洋のおとぎ話に出てくる長い髪の妖精が湖の中から青白い月光に浮かび上がってくる姿を想像していた。
 実際の江津湖の精はずっと健康的で、よく陽に焼けた、四肢のしっかりした女の子。舟に乗れば、棹(さ)を自在に繰って動かすことの得意な、陽気なお転婆(てんば)で、意地っぼりで、負けず嫌い。
 そう書いていくと汀女が晩年大好きだった「赤毛のアン」のイメージと重なってくる。

一月十八日
枯蔓(つる)を 引けば離るる 冬の月
              『汀女句集』 枯蔓=冬
 子供を持つ若い母親の問で、公園デビューというのが話題になっている。公園でなくとも人の集まる所に初めて乗り込むのは勇気がいる。
 汀女が初めて丸の内の「玉藻」の句会に出席したのも一種の公園デビューだったろう。虚子の娘星野立子のモダンなお洒落にも気後れしたとある。昼時になって立子は「お昼を一緒にしましょう、あなたは何を」
 汀女は「おすしを頂きます」
 その率直さに立子はじめ周囲の人々は庄倒されたという。さわやかである。

一月二十一日
たらちねの もとの冬木の かく太り
               『春雪』 冬木=冬
 一カ月ほど前、近くの家が取り壊され売り地となった。
 三十年前には一斉に若夫婦が家を建てた通りだったがほとんど老人世帯となり、何軒かは独り住まいとなった。世帯の様変わりである。
 うすいピンクの花が可憐だったばら、どこからか香ってきた金木犀、藤の花もあった。それらは根こそぎ放り出され、あっという間に荒れ地である。どうしてああも無残に木を引っこ抜いてしまうのか。木枯らしのなか、一木一草もなくなった土地はまだ売れない。

『日めくり汀女俳句』 邑書林


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猿若句会秀句選 №83 [ことだま五七五]

猿若句会特選句集  83 (2018年3月17日)

                                         猿若句会会亭  中村 信

  襟足の白さ際立つ春日傘   児玉竹子
  
  黄水仙咲かせ隣家の代替り   丸本 武

  女生徒の黄色い声や風光る   宮島久代

  いつまでも開かぬ踏切春日傘   高橋 均

  春の暮影絵のやうな富士の山   佐竹茂市郎

  春日傘くるりまわして遊歩道    花柳小春
 
  小さき渦時に躱して流し雛   大橋一火

◆猿若句会三月例会の特選句集です。例によって一句だけの短評から始めます。
[短評]  [襟足の白さ際立つ春日傘 竹子] 句意を書こうとしたら、意外に難しいことがわかりました。「春日傘をさしてぃる(女性の、見え隠れする)襟足の白さが際立っています」で良いのでしょうか。下五[季語]を措辞する上五・中七から(カッコ内を深読み)してみました。どうもそれでは言い切れぬ何かがあるようなのですが、そうとしか読めません。推察できるように席題句でした。つまり即興句なので、その足りない部分を補おうとしたのですが、私には無理でした。「際立った白さが目立つような襟足」の白さを解説しようとすのが見当違いなのでしょうか。作句者にはひどい過言ですが、「襟足」「白」「春日傘」の単語に幻惑されて勝手な世界を想像し点を入れた結果が、最高点句になったのではないでしょうか。もうひとつ、この女性が和装なのか洋装なのか、それもわかりません。襟足の白さが気になる洋装を私には考えにくく和装だとします。さらに襟足の白さを強調しようとした着付けだとすれば、和服を専門的に着慣れている方となるでしょう。そうすると襟足の白さは化粧の白さになるでしょう。少しは解る方に近づいているのでしょうか。化粧でなく素肌の白さで際立っているとしたら……、また分からなくなります。襟足の白さを守るためには春日傘が必要だとの謂などが暗に含んでいるのだとすれば、やはり十七音では言い切れていないでしょう。勝手なことを云ってすみません。つくづく俳句の批評は難しいものだと愚考をし猛省しています。何方か深読みつきでかまいませんから、句意をうまく表現していただけませんか。その上で短評が出来たら幸甚です。
 なお、兼題は「駐」だったのですが、主題者のミスで単語に広がりがなく佳句が少なく特選句はゼロでした。
◆句会での特選以外の秀作・佳作については中村信のホームページ《あ》[ http://saruwakakukai.web.fc2.com]をご覧ください。(ただし、該当欄が一時的に更新不能のため、同「掲示板」投稿欄にて代替しています)
 なお、現在発売中の『俳句四季』の四月号の「句会拝見」のページに、<猿若句会>がとりあげれられいます。


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草木塔~種田山頭火 №14 [ことだま五七五]

其中一人 3

                   俳人  種田山頭火


  あれこれ食べるものはあつて風の一日
 
  水音しんじつおちつきました
 
  茶の木も庵らしくひらいてはちり
 
  誰か来さうな空が曇つてゐる枇杷の花
 
  落葉ふる奥ふかく御仏を観る
 
  雪空の最後の一つをもぐ
 
  其中雪ふる一人として火を焚く

『草木塔』 青空文庫

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