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往きは良い良い帰りは・・・・・・物語 №61 [文芸美術の森]

往きは良い良い、帰りは……物語
その61  TCCクラブハウスに於ける第7回
     「日傘」「草いきれ」「泡盛」「虹」
            コピーライター  多比羅 孝(俳句・こふみ会同人)

◆◆平成30年6月27日◆◆
案内状が届きました。メールの不得手な孝多には(もう一人か二人も同様に)いつもながら郵送です。お手間をおかけして申し訳ありません。

しかし、奇麗です、幹事、軒外氏によるイラスト。いい色、いいタッチ。贅沢をさせてもらって居りまする。

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上記の文面は次ぎのとおりです。

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期日  七月八日(日) 午后一時より
会場  表参道 東京コピーライターズクラブ
会費  1,500円
兼題  【日傘】
         【草いきれ】
●景品は三点(合計1,000円くらい)をご用意ください。
●出欠席の連絡はこのメールに返信で軒外までお願いします。
         七月幹事  沼田軒外
                 西村弥生
            幹事連絡先  090-3224-1075(沼田携帯)
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◆◆句会の当日、手渡されたのは……◆◆
日傘の女性と草むらにかくれている腕白小僧を描いた鬼禿氏の返信レター。「弥生様、軒外様、ご苦労様」とあります。

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◆◆ご馳走は……◆◆
鎌倉・大船軒の酒肴弁当。包み紙には「つまんでよし、食べてよし」と記されていますが、その脇の人物が……誰かに似ているように見えませんか? そうです、本日の幹事の軒外さんです! 優しい表情で、ちょっと、はにかんでいるようで……。丸めてポイと捨てるわけにはまいらぬ包み紙。勿論、孝多は持って帰ります。

61-8.jpg

それはそれとして孝多が困ったのは、この弁当の詰め合わせ方。
まさに職人芸で、料理の一品(ひとしな)一品が、しっかりと、ぴったりと隙間なく丁寧に詰められているので、箸で取り出すことが困難。
箸を舐めることと同様に、最も下品な箸の使い方とされる「突きとおし」。今回は、それをしないと食べたいものが口に運べない、指でつまみ出したくなってしまう。いらいら。
しかも、料理に覆いかぶさるようにしないと食べられない……。困った困った、弱った弱った。無器用な孝多は悪戦苦闘。みっともないったらありゃしない。
孝多の両隣に座っているのは、弥生さん、雲去来さん。どんな気持で見て居られたのでしょうか。恥ずかしくて、かつ、申し訳ない極みでもあります。まこと、無作法、ご免なさいでした。

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                    でも、本当に、味は良かったのです!! 

◆◆さあて、さてさて、当日の成績発表と出来事は……◆◆
「日傘」と「草いきれ」が兼題。「泡盛」と「虹」が席題として発表され、その中の「草いきれ」に素晴らしい異変が起きました。出来事です。

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つまり、トータル26点で次点に輝いた美留さんは、4課題の中の、たったひとつ、「草いきれ」だけで短冊3枚、21点を獲得したのでした。
一方、トータルの47点で見事、天位に立った鬼禿氏の短冊は1枚。氏は4課題まんべんなく、着実に得点した、という次第。こちらは「総合力の発揮」でしょうか。

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                                   撮影=軒外氏
     
写真をご覧ください。上位の4人。左から天の鬼禿氏、地の矢太氏、人の弥生さん、次点の美留さん。良かったですね、皆さん、まったく、おめでとうございます。
もう少し詳しく申しますと……

◆本日のトータルの天は~47点の~鬼禿氏。
代表句は「日傘消ゆ 大佛さんの 腰あたり」 パチパチパチッ。

◆トータルの地は~31点の~矢太氏。
代表句は「草いきれ ラムネ一気に あふれ出す」 パチパチパチッ。

◆トータルの人は~28点の~弥生さん。
代表句は「はしなくも 虹を見た日の シャツは空色」 パチパチパチッ。

◆トータルの次点は~26点の~美留さん。
代表句は「身の熱を 放つ術(すべ)なし 草いきれ」 パチパチパチッ。

◆◆すっかり定着した絵付き短冊◆◆
皆さん、大変な腕前。さらさら描いて、どれもこれも素敵。今や、皆さん、慣れた手つき、と申せましょう。しかし……
うっかりしちゃうのですね、句を書き、絵を描いて、「〇〇選」と記入するのを忘れてしまう。今回も短冊の表側に選者名の無いのが何枚かありました。
いや、選者名は短冊の裏面に書くものと誤解している人がいるのかもしれません。裏には年月日と集いの名称(こふみ会)と、会場名が判るように明記する。しかし、裏側は、表側よりも「控え目に」書くのが一般的ですよね。
(いろいろな、しきたりがあるようですが、こふみ会で、私たちが短冊の表に描く絵を、私は「俳画」と呼んだことはありません。)
いやはや、語りはこれくらいにして、さあどうぞ、今や、こふみ会らしさの象徴にもなった絵付き短冊。今回は14枚、とくとご覧ください。

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では、また、来月。元気に愉快に集まりましょう。記録的といわれる酷暑の日々、折角ご自愛のほどを。草々   孝多 拝

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第583回 こふみ会・本日の全句
平成30年7月8日 於 TCCクラブハウス(第7回)

◆兼題=日傘     順不同
犬連れし 日傘のひとや 濃きルージュ        虚視
パラソルの ファイルをくるりと チョコが顔出す     雲去来
足弱の 母と菩提寺 日傘閉づ                       美留
逢iいに行く 日傘くるくる させながら                孝多
パラソルが とじて終りぬ 少年期                   茘子
日傘力(りょく) 花の顔(かんばせ) 護りぬき    華松
臨月の 妻は日傘も 重たげに                       紅螺
久々に 母の日傘で デパートへ                     珍椿
永遠の ように日傘 舞う渓谷                        一遅
日傘差す 涼しき女(ひと)は モノクローム         舞蹴
突堤に 微動だにせず 白日傘                   軒外
傾けた 日傘で苦手を やりすごす                   弥生
日傘消ゆ 大佛さんの 腰あたり                     鬼禿
またあの日の 日傘に逢ふ 昼寝かな               矢太

◆兼題=草いきれ      順不同
生きんとす 意志が放つや 草いきれ                舞蹴
草いきれ 分け行く先の 微笑仏                     紅螺
肌を圧し 肺を充たすや 草いきれ                   華松
草いきれ 上は涼しいよと 白樺君                   雲去来
むせ返る 草いきれの中 エロ写真                  鬼禿
草いきれ 五百羅漢は 泰然と                       一遅
身の熱を 放つ術(すべ)なし 草いきれ             美留
抱き寄せし ままたおれこみ 草いきれ              虚視
時に埋(う)もれ 鉄路何(なに)待つ 草いきれ    茘子
草いきれ 遠き戦の にほひかな                      弥生
草いきれ ラムネ一気に あふれ出す                 矢太
草いきれ ランニングシャツの 白きかな             珍椿
悪しきこと 教えられてる 草いきれ                   軒外
想い出は まあちゃんけんちゃん 草いきれ         孝多

◆席題=泡盛       順不同                  
泡盛や 石を噛み居る 虫一匹                       矢太
泡盛や 村の掟(おきて)の 二杯干す               孝多
君ビール 私泡盛 徒競争                             華松
バアバのお酌で 泡盛夜会                            珍椿
泡盛を 酒盃を渡る 風を呑み                        虚視
泡盛は 鼓動満ち潮 日焼色                          茘子
南から 盟友来たる 泡盛と                           一遅
泡盛や 海の色した イヤリング                      弥生
いそいそと 泡盛求めて 知らぬ街                   舞蹴
泡盛を 前に善し悪し 説くお前                       軒外
ひと舐めと 思ひし泡盛に 呑まれけり               美留
泡盛は 琉球硝子で 澄まし顔                        雲去来
泡盛を 酌み交わし友と よき夜明け                 紅螺
泡盛の かめに沈んだ 島の意地           鬼禿

◆席題=虹            順不同
虹立(た)ちて やさしく我が名 呼ばれけり      孝多
虹の根の あたりに骨の 埋めてあり         矢太
虹ふんで 腹の子つれて 家を出る          鬼禿
手をとめて 虹みて佇む 修業僧            紅螺
もう少し 生きてみようか 朝の虹           一遅
消えてゆく 虹に裸足で 駆け出す子         軒外
渡来人 帆を上げて 虹渡る                珍椿
虹立つや 海の匂いの する少女                  虚視
あっけなく 虹の彼方に 消えし夢                     舞蹴
いとやすく 虹の橋渡る 夢の中                       茘子
虹いろを 忘れて久し 六十路かな                    美留
虹色の 約束の君も 色褪せて                        雲去来
遠くより 崇めて見しや 虹ひとつ                      華松
はしなくも 虹を見た日の シャツは空色              弥生

                              (以上14名 56句)

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コメント 1

タケシ

孝多先生、いつも楽しいエッセイありがとうございます!!

短冊、ほんとうにカラフル!!眺めているだけで、
涼しい気分です!!

そして、酒肴弁当!!なんと美味しそうな!!(o^~^o) モグモグ
by タケシ (2018-08-01 04:06) 

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